しぶとい ページ46
《中堂さん…》
ミ 「…っとりあえず水が入らないようにしよう！」
ミコトの提案によりガムテープや段ボールで水が入る隙間を塞ぐことにした。
電話が繋がらなくなった中堂の方は信じがたい現実に頭を悩ませていた。
中 「っおい？！…クソっ！」
中《居なくなるなって言ったばかりだろうが？！…また失ってたまるか、クソが！！》
神 「あ、中堂さん、三澄さんや四宮さんはどこに居るか知らない？」
中 「あー、水の中です。トラックごと沈められて…」
神 「あ〜そう、…え？！」
中堂は神倉の横をすり抜け、Aが伝えた情報を元に場所を特定するため、地図を広げはじめた。
中 「警察かレスキューか、元厚労省のコネでも使って動かしてください。肝心の場所はまだ不明ですが…」
神 「ええ？！ちょっ！ちょっ！警察！！」
中 「あーっアルカリでわかることーっph6.5…亜硝酸1.5…亜硝酸？！」
中堂は何かを思いついたらしく、パソコンに打ち込みだした。
中《絶対に失うかよ…っ！！！》
中堂が必死で場所の特定を急いでいるとき、A達は引き続き水が少しでも入るのを防ぐために目張りを続けていた。
トラックが水没したため冷凍機能は止まったが、この時期の水はかなり冷たい。溺死の可能性や酸素不足の危険もあるため一切の油断は許されなかった。
久 「もう、ダメなんじゃないんですか？！」
ミ 「酸素が少しでも残ってるうちは死なない」
久 「完全に水没してる！」
ミ 「息を止めて泳がずじっとしていれば2,3分もつ、いしきをうしなうまでは1分、呼吸停止から3分は心臓は動いてる、その間に救出されれば助かる見込みはある。人間は意外としぶとい！」
「ミコトさんの言うとおり、諦めちゃダメです。ジタバタしてエネルギーを消耗したぶん、体温が失われて助かる見込みが減ってしまいますから、体温を維持するためにもじっとしているのが１番です。」
ミコトもAも過去の経験から言えることだった。すでに絶望や死の恐怖を経験しているからこそ、冷静にいられるのであった。
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魂祐(プロフ) - 捜査が操作になってる (2018年3月27日 0時) (
レス) id: d025171580 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 「権利」でも誤字があります！「兄が指され、自分も刺され…」の「兄が指され」では無く『兄が刺され』では？変換ミスかと思いますので訂正お願いします。 (2018年3月16日 1時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
ユエ(プロフ) - 青龍 葵さん» ご指摘ありがとうございます！すぐに確認して訂正させて頂きます！ (2018年3月15日 13時) (レス) id: 6accc65025 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 誤字があります！「世界の症例」でミコトが「そこ所長室ですよ?!勝手には行っていいんですか…」の「行って」では無く『入って』です。確認して訂正お願いします！ (2018年3月15日 4時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
ユエ(プロフ) - ゆずさん» 読んで頂きありがとうございます！中堂さんらしい中堂さんを目指してなんとか…。更新がんばります！ (2018年2月10日 21時) (レス) id: 6accc65025 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユエ | 作成日時：2018年2月2日 0時
