番外編 valentine�� ページ19
Aは顔の火照りが収まる前に中堂がいる部屋についてしまった
《２人が変なことを言うから妙に意識しちゃうよ…》
「な、中堂さーん…」
中堂はソファに座り肩ひじをつきながら医学書を読んでいた
中 「…なんだ、その情けねぇ声は」
「すいません…」
中堂はまるで変なものを見るような目つきでAを見上げた
「…これ、よろしけば、貰ってください」
Aは少しぎこちなさもありながら中堂に袋に入ったお菓子を渡した
中 「これはなんだ」
「今日はバレンタインなので、お菓子を作ってきました。みんなに配ってるんです」
中 「…甘いもんはいらねぇ」
中堂はそう言いAに袋を返そうとした
「そう言うだろうと思いまして、中堂さんには甘くなく、むしろ苦いコーヒー味のトリュフを用意しました。」
その言葉にあることが疑問に浮かんだ
中 「…他の奴には？」
「？？ミックスフルーツのパウンドケーキです」
中 「………」
中堂の疑問はひとつの確信を得て、口元を少しにやつかせたままAを見据えた
「？？」
中 「つまり、オレのは特別なんだな」
「………」
Aはまさか中堂からその指摘を受けるなどとは思ってもいなく、先ほどの時よりも顔を真っ赤に染めた
「え、あっいやっ、そのっ」
中 「……はっきり言え」
「…ナンデモナイデス」
Aはもう頭の中が真っ白になり降参とばかりに、項垂れるようにして中堂がいるソファの空いているスペースに座った
中 「…ふっ」
中堂はそんなAの姿に僅かだか笑みを浮かべた。Aはそんな中堂の表情を見て、心が温かくなるのを感じた
《…こんな顔も出来るんだ》
中 「食うぞ」
Aが中堂の表情み見惚れているうちに中堂が一粒を口の中へ入れた
「…お、お味の方はいかがでしょうか？」
中 「次からはもっと苦くしろ」
中堂らしい辛口のコメントを頂き、Aは苦笑いを浮かべた
「かしこまりました、…ん？次？」
Aは中堂の”次から”の言葉に反応をした
「中堂さん、」
中 「だが…、」
中堂はAの言葉をさえぎるように言葉を続けた
中 「 悪くねぇ 」
一瞬だけだったが、中堂の表情や声は今まで見てきた中でも１番優しいものだった
「…ありがとうございます、よかったです」
Aは初めにあった恥ずかしさはなくなり、今は作ってよかったのと中堂の反応に嬉しいような照れくさいような気持ちになったのだった
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魂祐(プロフ) - 捜査が操作になってる (2018年3月27日 0時) (
レス) id: d025171580 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 「権利」でも誤字があります！「兄が指され、自分も刺され…」の「兄が指され」では無く『兄が刺され』では？変換ミスかと思いますので訂正お願いします。 (2018年3月16日 1時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
ユエ(プロフ) - 青龍 葵さん» ご指摘ありがとうございます！すぐに確認して訂正させて頂きます！ (2018年3月15日 13時) (レス) id: 6accc65025 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 誤字があります！「世界の症例」でミコトが「そこ所長室ですよ?!勝手には行っていいんですか…」の「行って」では無く『入って』です。確認して訂正お願いします！ (2018年3月15日 4時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
ユエ(プロフ) - ゆずさん» 読んで頂きありがとうございます！中堂さんらしい中堂さんを目指してなんとか…。更新がんばります！ (2018年2月10日 21時) (レス) id: 6accc65025 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユエ | 作成日時：2018年2月2日 0時
