結婚 弐拾陸 ページ26
更新してない間にめっちゃお気に入り登録者数と評価が増えててビビりました。夢ですかこれ。ありがとうございます。
────
美桜視点
『 さすがだ、千愛！まだ幼いというのに見鬼の才を発現させるとは！ 』
『 当たり前ですわ、私たちの子供ですもの 』
『 きゃはは！ 』
庭に、笑顔の3人の親子がいた。
それは傍から見てみれば理想の家族像で。
… そこに私が交ざることはないのだと、幼いながらに痛感した。
“ 千愛が見鬼の才を発現させた ” 。
その事実が屋敷内に出回ると、使用人たちは皆、私の方を見てヒソヒソと話すのだ。
『 異能を宿さない
『 それに比べて美桜さまはもう五歳だというのに見鬼の才が発現する気配はなし … 』
『 異能の発現も絶望的だって話よ 』
私はその声から逃げた。
怖かったのだ。私がこの屋敷から出ていかなければならなくなって、そしてそのまま存在自体がなかったことになってしまうような気がして。
『 わたしは、いらない子ね 』
それはまだ十にも満たぬ頃の話。
そんな今にも心が壊れてしまいそうな私を支えてくれた子がいた。その子はとある使用人の娘で、
また、その子の親も私に優しくしてくれた。見つかれば彼女たちも虐げられてしまうというのに。
『 おじょうさまはいらない子なんかじゃないもん！咲のたったひとりのおともだちだよ！ 』
そう言ってくれたときは、とても嬉しかったのを覚えている。
しかし、彼女たちは数日後にはこの屋敷から追い出されてしまった。
それは彼女の母である使用人がとても不当な理由で解雇されたためである。
その頃私は屋敷の蔵に一日中閉じ込められていた。
お母さまの形見である着物や簪、その他のものが全て部屋からなくなっていた。だからきっと継母が全て捨てたり盗んだりしたんじゃないのか。
そう思って継母に聞いたら泥棒扱いかと、泥棒猫の娘も薄汚いのね、なんて怒鳴られ、蔵に一日中閉じ込められていたのだ。
… そして、蔵からやっと出てこれたその日から今まで、私は使用人同然の扱いを受けてきた。
唯一の友だちであった咲がいなくなって悲しかったのに、私は悲しみにくれる暇さえなかったのだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 199人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
幻夢しづね - fubukiさん» 良かったです〜!いやいや私よりもfubukiさまの作品のほうがいいですよ（（（本人様に本人様の作品進める人間）） オリジナル展開、、、！楽しみにしてます~！！私も頑張らねば、、、 (2023年1月2日 22時) (
レス) id: 92b5bfb4f2 (このIDを非表示/違反報告)
fubuki(プロフ) - 幻夢しづねさん» 原作が一緒なら似てしまうのも仕方ないので全然大丈夫ですよ！それに私のほうはもう少し後からオリジナル展開に突入していくので気にしないで更新してください … ！！というかむしろ幻夢しづねさまの作品を読みたいくらいです(( (2023年1月2日 22時) (レス) id: aa8bfadd28 (このIDを非表示/違反報告)
幻夢しづね - わ、同じことをしてしまっているのですが大丈夫ですかね？お相手様は違うのですが、作品が似てしまってしまっています、、嫌な気持ちになられるのであれば、消させていただきます、。私より素敵な文章ですごく好きです。(?)私の幸せな結婚、素敵な作品ですよね〜 (2023年1月2日 21時) (レス) id: 92b5bfb4f2 (このIDを非表示/違反報告)
fubuki(プロフ) - あむちゃ＠らい親衛隊さん» 返信が遅くなり申し訳ございません … ！！お気遣い感謝です、ありがとうございます … ！ (2022年9月6日 22時) (レス) id: e29e86d185 (このIDを非表示/違反報告)
あむちゃ＠らい親衛隊 - 把握いたしました…！作者様のペースでご自愛くださることを願っております。いつまでも待っておりますので体調が万全になり次第更新お待ちしております🙌 (2022年7月29日 17時) (レス) @page25 id: 253b53d835 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：吹雪咲彩 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel
作成日時：2022年2月19日 14時
