三十六話 ページ44
凛「それで?まず何が聞きたいの?」
『凛の身に起きた事について、詳しく聞きたい』
凛「……二週間前の夜、家で留守番してたら、急に意識が無くなったの。それで、気付いたら村の近くの山奥にいた」
『急に…?その前に、誰かに会ったり、なにかされたりはしなかったか?』
凛「誰にも会ってない。……そういえば、意識が無くなる感覚が、こう…貧血で倒れる時みたいな感じに似てたかも」
貧血か……
『…分かった。続けてくれ』
凛「そこには私以外にも子供がいた。皆、なんでここにいるのか分からないみたいだった。……数日間、何とかして山から出ようと頑張ったけど、何故か出られなかった。日に日に子供の人数も減っていって……遂に、私を含めて三人だけになったの」
ということは……そのいなくなった子供はもう生きていないだろうな。救出は諦めるか。
凛「ようやく村が見えてきた時、一緒にいた子が二人共急に消えたの。……後ろを振り向いたら、大きな化け物がいて…いつの間にかその化け物達に囲まれてた」
囲まれてた…もしかして、それがさっき村人に聞いた話か?
……聞いてみるか
『…なぁ、もしかして、その化け物達の中に、人間がいたか?』
凛「へっ!?なんで知ってるの!?…もしかして……」
『言っておくが仲間じゃないぞ。さっき村人に聞いただけだ。…それで、その人間の特徴は分かるか?』
凛「……うーん…夜だったし、帽子被ってたから……見えたのは、赤い目と白い髪…あと、男の人だったのは分かる。声的に」
男で、白い髪、赤い目……
『……それで?』
凛「私以外の子供は化け物達に殺されて、私もやられそうになったんだけど…その男の人が急に止めて、私を逃がしたの」
止めた?…つまりその男は、鬼に命令を下すことができるのか!?
『…その男に、何かされたか?』
凛「何もされてない。でも、何か言ってたよ」
『何を言ってた?』
凛「"君が帰り、話を広めれば、いつか鬼殺隊がやって来る。雑魚には興味が無い。柱が来るのが楽しみだ"って…」
『…なるほどな』
狙いは最初から、私達だった訳だ。
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小石(プロフ) - 深月あかざさん» コメントありがとうございます!いや、自分でも中の人ネタは出していいものか悩んだのですが、個人的に聞いていて凄く気になっていたのでw (2020年1月3日 18時) (レス) id: cd112bea33 (このIDを非表示/違反報告)
深月あかざ(プロフ) - 杉田さんのことを出してくるとは...ww流石ですね!!w (2020年1月3日 18時) (レス) id: 1aaf81dffb (このIDを非表示/違反報告)
小石(プロフ) - 皆さんあけましておめでとうございます!これからも亀更新でやっていきますが、暖かく見守っていてください!今年もよろしくお願いします! (2020年1月1日 0時) (レス) id: cd112bea33 (このIDを非表示/違反報告)
小石(プロフ) - みょんみょんさん» そうですそうです!分かる人がいたwあの話凄い面白くて好きなんですよねー! (2019年11月30日 14時) (レス) id: cd112bea33 (このIDを非表示/違反報告)
みょんみょん - 二十七話のとこって、スタイリッシュチャーハンですよね? (2019年11月30日 11時) (レス) id: a2c93f41d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小石 | 作成日時:2019年9月21日 19時