検索窓
今日:16 hit、昨日:43 hit、合計:635,227 hit

三十六話 ページ44

凛「それで?まず何が聞きたいの?」


『凛の身に起きた事について、詳しく聞きたい』


凛「……二週間前の夜、家で留守番してたら、急に意識が無くなったの。それで、気付いたら村の近くの山奥にいた」


『急に…?その前に、誰かに会ったり、なにかされたりはしなかったか?』


凛「誰にも会ってない。……そういえば、意識が無くなる感覚が、こう…貧血で倒れる時みたいな感じに似てたかも」



貧血か……



『…分かった。続けてくれ』


凛「そこには私以外にも子供がいた。皆、なんでここにいるのか分からないみたいだった。……数日間、何とかして山から出ようと頑張ったけど、何故か出られなかった。日に日に子供の人数も減っていって……遂に、私を含めて三人だけになったの」



ということは……そのいなくなった子供はもう生きていないだろうな。救出は諦めるか。



凛「ようやく村が見えてきた時、一緒にいた子が二人共急に消えたの。……後ろを振り向いたら、大きな化け物がいて…いつの間にかその化け物達に囲まれてた」



囲まれてた…もしかして、それがさっき村人に聞いた話か?


……聞いてみるか


『…なぁ、もしかして、その化け物達の中に、人間がいたか?』


凛「へっ!?なんで知ってるの!?…もしかして……」


『言っておくが仲間じゃないぞ。さっき村人に聞いただけだ。…それで、その人間の特徴は分かるか?』


凛「……うーん…夜だったし、帽子被ってたから……見えたのは、赤い目と白い髪…あと、男の人だったのは分かる。声的に」



男で、白い髪、赤い目……



『……それで?』


凛「私以外の子供は化け物達に殺されて、私もやられそうになったんだけど…その男の人が急に止めて、私を逃がしたの」



止めた?…つまりその男は、鬼に命令を下すことができるのか!?



『…その男に、何かされたか?』


凛「何もされてない。でも、何か言ってたよ」


『何を言ってた?』


凛「"君が帰り、話を広めれば、いつか鬼殺隊がやって来る。雑魚には興味が無い。柱が来るのが楽しみだ"って…」


『…なるほどな』



狙いは最初から、私達だった訳だ。

三十七話→←三十五話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (297 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
790人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 銀魂 , 夜兎
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

小石(プロフ) - 深月あかざさん» コメントありがとうございます!いや、自分でも中の人ネタは出していいものか悩んだのですが、個人的に聞いていて凄く気になっていたのでw (2020年1月3日 18時) (レス) id: cd112bea33 (このIDを非表示/違反報告)
深月あかざ(プロフ) - 杉田さんのことを出してくるとは...ww流石ですね!!w (2020年1月3日 18時) (レス) id: 1aaf81dffb (このIDを非表示/違反報告)
小石(プロフ) - 皆さんあけましておめでとうございます!これからも亀更新でやっていきますが、暖かく見守っていてください!今年もよろしくお願いします! (2020年1月1日 0時) (レス) id: cd112bea33 (このIDを非表示/違反報告)
小石(プロフ) - みょんみょんさん» そうですそうです!分かる人がいたwあの話凄い面白くて好きなんですよねー! (2019年11月30日 14時) (レス) id: cd112bea33 (このIDを非表示/違反報告)
みょんみょん - 二十七話のとこって、スタイリッシュチャーハンですよね? (2019年11月30日 11時) (レス) id: a2c93f41d2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:小石 | 作成日時:2019年9月21日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。