三話 ページ5
治療屋敷という場所へ連れてこられてから、私は再度自分の体をよく見て見た。
まず、身体が小さくなっている。12歳くらいだろうか。前世は20歳だったのに…
それから、腹に大きな傷痕があった。恐らく、虚に貫かれた時のものだろう。しかしこの違和感はなんだ?こっちに飛ばされてからずっと感じていたが……あるはずのものが無くなってるというか……中身が無い?感じがする。
もしかして、治ってるのって表面だけなのかこれ。まさか内蔵は今も穴空いたままなのか???いや、じゃあ何で生きてるんだ……
義「あの……A…さん」
おっと、そういえば義勇が来ているんだったな。この事は一先ず今は置いておこう。考えるのは後だ。
『呼び捨てでいいさ、君の方が年上なんだから。……まぁ歳下の私も呼び捨てにしているんだが……それで?どうした、義勇』
義勇は幸い無傷で、蔦子さんは怪我を負っていたが治療を受ければ治るものらしい。私の回復力には、鬼殺隊の隊員も驚いていたな……
義「えっと……相談が、あって…」
『(義勇って人と話すの苦手なタイプか?)相談?何のだ?』
義「俺……鬼殺隊に、入ろうと思ってる」
正直驚いた。あんな怖い経験をして、本当ならもう関わりたくないだろうに…
『何でそう思ったんだ?』
義「鬼は、まだまだ沢山いる…今回は、Aが来てくれたから俺達は助かった……でも、次は分からない…だから、俺も…強く、なりたい。蔦子姉さんを、守れるくらい」
『……成程な。いや、素晴らしい事だぞ義勇。家族を、誰かを守りたいという想いは、何よりも強い……よしっ、やはり私も鬼殺隊に入ろう!』
今度は義勇が驚いていた。まぁ急に私もーとか言い出したら驚くわな。
『実は、鬼殺隊の存在を知った時からなろうと思っていたんだ。あんな風に人を無差別に襲う鬼が多く存在している……つまり、それ程に人が殺されるということ。そんな事あってはならない……なら、私が救えるだけの人は救いたい。理由はそれだけだ』
義「……怖く、ないのか」
『怖くない。私が育った環境に比べたらマシだ。さぁ!そうと決まれば早速準備だ!この屋敷の人に聞けば分かるだろう。行くぞ義勇』
義「あ、あぁ…」
神楽、神威、皆…私は、ここでも沢山の人を守るよ。たとえ、この身がどうなっても……約束は果たすから。
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小石(プロフ) - 深月あかざさん» コメントありがとうございます!いや、自分でも中の人ネタは出していいものか悩んだのですが、個人的に聞いていて凄く気になっていたのでw (2020年1月3日 18時) (レス) id: cd112bea33 (このIDを非表示/違反報告)
深月あかざ(プロフ) - 杉田さんのことを出してくるとは...ww流石ですね!!w (2020年1月3日 18時) (レス) id: 1aaf81dffb (このIDを非表示/違反報告)
小石(プロフ) - 皆さんあけましておめでとうございます!これからも亀更新でやっていきますが、暖かく見守っていてください!今年もよろしくお願いします! (2020年1月1日 0時) (レス) id: cd112bea33 (このIDを非表示/違反報告)
小石(プロフ) - みょんみょんさん» そうですそうです!分かる人がいたwあの話凄い面白くて好きなんですよねー! (2019年11月30日 14時) (レス) id: cd112bea33 (このIDを非表示/違反報告)
みょんみょん - 二十七話のとこって、スタイリッシュチャーハンですよね? (2019年11月30日 11時) (レス) id: a2c93f41d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小石 | 作成日時:2019年9月21日 19時