夜兎族最強の子が大正時代に行った件について

続き ページ26

翌日、言われた通りの時間にまた屋敷に行くと、隠の人がいた。



隠｢貴方が日比谷様ですね！御館様より、日比谷様はここで待つように言われております。御館様が呼んだ時に入って欲しいと｣


『転校生紹介する時みたいだな』


隠｢てん…？｣


『あぁ、何でもない。教えてくれてありがとう。もう仕事に戻ってもらって大丈夫だ』


隠｢はい！それでは、失礼致します｣



そう言って、隠の人は去っていった。


というか、年上の人に様呼びとか敬語とか使われるの違和感あるな……


とか思ってる間に、庭の方に気配を幾つか感じた。



『おっ、柱の人達来たな……そうだ。最初の言葉なんて言おうか……初めまして、豪柱になった日比谷Aです！とかか？いやなんかつまらないな………いやいや、何で挨拶に面白さ求めてるんだ私は。くそ、彼処(歌舞伎町)の雰囲気に毒されてる……』


御｢入っておいで｣



あ、今呼ばれたよな。よし、もう普通に行こう普通に。


そうして、意気揚々と皆の前に出て……



『わぉ』



それが第一声だった。


いやいやおかしいだろ！皆身長高過ぎ！誰かその身長の四分の一くらい高杉(低杉)に分けてやれよ！


中でもおかしいのはあの首に数珠付けてるやつだ。彼奴身長何センチあるんだ！？2m越えてそう……


おっと、そろそろ自己紹介しないとな。



『えー、あーっと。新しく豪柱になった、日比谷Aです。皆に比べればまだまだ実力は劣るだろうが、よろしくお願いします』



何か混乱してタメ口と敬語混ざっちゃったよ。というかやっぱりこんな子どもが柱とかダメだろ。ほら見ろ皆ポカンとしてるぞ御館様！！



御｢Aは入隊3ヶ月で階級は甲になり、鬼も百体倒している。本人はこう言っているけれど、実力は確かだよ｣



御館様ァァァァァァ！！そんな話いらないいらない！！ほら見ろ何人か目の色変わったぞ絶対後で何か挑まれるやつ！！もしそうなったら御館様に止めてもら──



御｢それじゃあ、私は戻るから『ｴｯ』A、皆と話をしておくんだよ｣



に、逃げやがった……




続く

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