夜兎族最強の子が大正時代に行った件について

十一話 ページ13

──拝啓、日比谷蓮様


鬼殺隊に入ってから三ヶ月が経った。師範は元気か？私は元気だ。初任務から、特に怪我なくほぼ無休で任務に出ていたんだが……


そうしている内にな、私、"柱"になったぞ。


師範の事だから、また｢早すぎる！｣とか思っているんだろう。安心してくれ、私も思った。


数日前、御館様に呼び出されて行ってみたら、豪柱に任命された。驚き過ぎて言葉が出なかった。


一年以内に柱になってやるとか思ってたけど、まさか三ヶ月でなるとは思わなかった。


もう他の柱との面識は済んでるんだが…皆個性的だな。師範の時もそうだったのか？


皆、｢あぁ、また無茶苦茶する奴が来た｣って顔してたぞ。何したんだよあんた。


義勇や錆兎もだんだん階級が上がってるぞ。あと一年もしない内に柱になるかもな！


まぁ兎に角、私は柱として、これからも多くの鬼を斬り続け、人を助ける。


豪柱としての使命を、必ず果たすつもりだ。


師範も、身体には気を付けてな。


敬具、日比谷A──




蓮｢……早過ぎだ、馬鹿野郎｣



…………でも、それでこそお前だよ。

十二話→←十話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す