【薄桜鬼】恋色桜 【短編集】

「仕草」　２ ページ29

歳三「俺はすごく似合ってると思うぜ」
『土方さん…』


今度は照れたのか顔を赤くして俯いた


歳三「おい！」
『な、何ですか？』
歳三「いいか、一回しか言わねぇからな、よく聞け」


俺がそう言うと、Aは無言で頷いた



歳三「俺はお前のことが好きだ！」
『えっ…？』
歳三「お前の仕草一つ一つに何かドキドキしちまって…」
『私も…』
歳三「ん？」
『私も同じです…土方さんの仕草にドキドキしてちゃって』
歳三「A…」
『私も土方さんのことが好き、です！』



そう言ってAの顔は真っ赤で
たぶん、俺の顔も真っ赤だと思う



歳三「A、俺と付き合ってくれ」
『はっ、はい！！』



ちゅっ



『……』
歳三「付き合った証拠だ・・・」
『はい…』


スッ


俺はAに手を差し出した



歳三「行くんだろ？」
『はいっ！！』



ギュッ



手を握った後は俺はずっと前を向いていたから
Aの表情はわからない
屯所を出た後、少しAを見ると
嬉しそうな顔をしていた





(嬉しそうな顔しやがって)
(土方さんと一緒にいれるんだ)







『何とも思ってなかったお前をいつの間にか、目で追っているようになって
　お前の笑顔を見ると顔が赤くなって
　”仕草”一つ一つにドキドキしちまう・・・。

　それぐらい、お前を…



　愛してる』

ありがとうございます！！→←「仕草」【幕末土方歳三】　*ゆずれもん様*

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