「笑顔」 ３ ページ20
千景side
３日後――――
千景「行ってくる」
不知火「また吉原か？」
千景「今日は特別な日になる…」
天霧「特別、ですか？」
俺はニヤリと笑って
千景「ああ…」
そう答えて、吉原へと向かった
――――
夜空には綺麗な満月が上っている
今宵、Aが俺のモノとなる
千景「急がねば…」
桜の木の前に行くと、Aはすでにいた
千景「A…」
Aは俺に気付いたようでこちらに顔を向けた
Aは化粧はしていなかったが、
月明かりに照らされ夜桜よりも美しかった
貴方『千景はん…！』
千景「やはり美しい…」
そう言って俺はAの頬に手を添えた
貴方『千景はん…』
千景「廓言葉はもういいだろう…
貴様はもう遊女ではない…」
貴方『そう、ですね…わかりました…』
千景「…いくぞ……」
貴方『はい』
Aには手拭いを頭にかぶせ、顔を見えないようにした
そして手を握り歩き始めた
千景「(ﾎﾞｿｯ)いいか、なるべく下を向くようにしていろ…
俺が誘導する…」
貴方『はい…』
吉原に将軍が来ているようだ…
Aを身請した将軍だ…
俺は気付かれぬように足早に立ち去ろうとする
しばらくすると、周りが騒ぎ始めた
男１「A太夫がどこにもおらへんやと…！」
男２「どこに行きはったんや！」
男３「将軍様はもうお見えや、早う見つけ出すんや…！！」
Aを振り返ると、不安そうな顔で俺を見ていた
貴方「千景様…大丈夫でしょうか…？」
千景「大丈夫だ、安心しろ…」
そう言って俺はAの手を強く握った
その時、ふと後ろから声をかけられた
男１「ちょいすいまへんが…A太夫が逃げ出したんですけど
後ろの女性確認してもええですか？」
千景「急いでるんだ…」
男２「そう言わずに…」
そう言って男はAの手拭いに手をかけようとした
咄嗟にその手を払うと、Aの手拭いもハラリと落ちてしまった
男「「あっ！！」」
千景「ｯﾁ…」
俺はAを横抱きして、その場から逃げた
男１「A太夫を見つけたぞーーー！！」
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雛月のえる(プロフ) - 遅くなっても構わないので、私もリク良いですか？ (2015年4月3日 10時) (
レス) id: fc66cd23d2 (このIDを非表示/違反報告)
誠兎(プロフ) - 碆紅亞さん» 了解です！リクありがとうございます！ (2015年3月17日 16時) (レス) id: f405e9de95 (このIDを非表示/違反報告)
碆紅亞 - じゃあ、総司で。主人公は芸子で駆け落ちして屯所に連れ帰るみたいな感じがいいです!! (2015年3月12日 18時) (レス) id: 0b57a2b8b4 (このIDを非表示/違反報告)
誠兎(プロフ) - 碆紅亞さん» 最近放置気味なので遅くなりますが・・・。それでも大丈夫ならお願いします！ (2015年3月8日 18時) (レス) id: f405e9de95 (このIDを非表示/違反報告)
碆紅亞 - リクいいですか? (2015年3月7日 13時) (レス) id: 0b57a2b8b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みろく | 作成日時：2013年7月13日 18時
