【薄桜鬼】暗殺者『桜姫』其の弐 (ページ7)

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△第肆拾漆章▼ ページ7

(Aｻｲﾄﾞ)

部屋に戻る途中、山南さんに会った

山南「Aさん、今夜、私の部屋に来て下さいませんか？」

A「いいけど…なんで？」

山南「まだ秘密です^^」

山南さんは軽く頭を下げ、去っていった

私の頭には？が浮かんだままだ

夜

そっと部屋から出て、山南さんの部屋に向かう

後ろから誰か着いてきてる気配がするんだけど;;

山南さんは部屋の前にいた

A「山南さ((」

急に手で口を塞がれ、少し奥に行く

そして、ゆっくり手を離された

部屋の前に千鶴ちゃんがいる

あと着けて来てたの、千鶴ちゃんだったんだ…

山南「まさか、あなたに見つかってしまうとは」

山南さんが歩き出す

雪村「！山南さん…Aちゃんも…」

山南「どうぞ、お入りなさい」

言われた通り部屋に入る

机の上には真っ赤な変若水が置かれていた

雪村「なんですか？それ…」

そっか、知らないんだ…

山南さんは千鶴ちゃんに変若水の説明をすると、それを飲もうとする

A「！？」

雪村「止めて下さい！皆、優しい山南さんが大好きなんです！そんな物に頼らなくたって((」

山南「こんな物に頼らなければ、私の腕は治らないんです！」

雪村「山南さん…」

山南「剣客として生きていけないのであれば、人としても死なせて下さい」

そう言うと、変若水を飲んだ

雪村・A「！」

山南「ｸｯ…っ…」

苦しそうに座り込んでしまう

雪村「さ、山南さん…？大丈夫ですか？」

山南「く、来るな…」

雪村「でもっ…」

山南さんの髪が白く染まってきた

！？

A「千鶴ちゃん、離れて！」

私は千鶴ちゃんの前に立つ

すると、山南さんは私に赤い目を向け、手を伸ばしてきた

それを素早く避け、千鶴ちゃんを廊下に出させる

刀を抜き、山南さんと向き合った

雪村「Aちゃん！」

A「大丈夫、峰打ちしかしないから。千鶴ちゃんは、トシさんとか呼んできて」

雪村「う、うん」

千鶴ちゃんが行ったあと、峰打ちで山南さんの攻撃を防いでいく

でも、こんなのは全然効いてなくて、ただこちらの体力が消費されるばかり

少しすると、山南さんは半分正気を取り戻したよう

山南「どうやら、失敗のようですね…さあ、私を殺して下さい」

A「えっ」

山南さんは刀を握っている私の手を掴み、自分に向けた

A「！？さ、山南さん駄目っ…！」

腕力では勝てるわけもなく、刃先が山南さんの胸にどんどん近付いていく…

早く、誰か来てっ…！