【薄桜鬼】暗殺者『桜姫』其の弐 (ページ31)

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△第漆拾壱章▼ ページ31

(原田ｻｲﾄﾞ)

いよいよ作戦実行の時が来た

斎藤と千鶴は平助の所に行っている

俺と新八、隊士達は影に隠れていた

伊東暗殺の実行はA

仲間が来たら、俺達も飛び出す

永倉「それにしてもA、どこにいるんだ？」

原田「向こうの方に隠れてるって言ってたが…」

すると、暗闇の中から伊東が歩いてきた

だが、急に足を止めた

胸元がキラリと光る

刀…！？

その刀が抜かれると、伊東は倒れ、もう1つの人影が見えた

それは、暗闇によく溶け込む色の着物を着たAだった

目は淡い桜色に光っている

刀に付いた血を払い鞘に収めると、闇夜に消えた…

気が付くと、俺の背中は冷や汗でびっしょりだった

永倉「な、なぁ、左之…」

新八も同じ様だ

永倉「なんか、見ちゃいけねぇモン見た気がする…」

原田「…あぁ」

A「そんなに凄かった？」

原田・永倉「おわっ！？」

A「！？し～っ」

後ろにAが立っていた

いや、そりゃ驚くだろ！

原田「ほら」

隊服を渡す

A「…私は伊東さんだけじゃ((」

永倉「何人来るか分かんねぇだろ？」

原田「まっ、無理しねぇ程度にな」

A「ふぅ…りょ～かい」

少しすると、騒ぎを嗅ぎつけた奴らが来る

そいつらを倒すと、不知火と天霧が現れた

不知火「よぉ人間、遊びに来てやったぜ。って、桜姫もいるじゃねぇか…なんだ、死ななかったのかw」

A「っ…」

俺はAの前に立つ

原田「なんでお前らがここに…」

不知火「なんでって、まぁ、仕事だよ仕事。頭の悪いお前らが罠に嵌まるのを見物しに来たって事さ」

手で合図すると、周りから敵がたくさん出てきた

永倉「よくもまあ、こんだけ集めたもんだ。風体からすると、薩摩の連中だな？」

天霧「不意を突くような真似は詫びましょう。だが我々も一応、藩命に従う必要がありましてねぇ」

原田「お前はともかく不知火、てめぇは長州の関係者じゃなかったか？収支替えでもしたなら笑う所だけどなぁ」

不知火「生憎と、薩摩長州は仲良しこよしらしくてなぁ」

長州の奴らも出てきた

原田「ﾁｯ…おいA、お前はキリのいい所で逃げ((」

A「はっ！」

既に、向かってきた相手を斬っている

A「ん？っ！…何か言っ…た！？」

話しながら次々と斬っていく

仕方ねぇな…

原田「何でもねぇ…早く片付けるぞ！」

しばらく経った

A「ハァハァ…」

俺も新八もさすがに疲れてきたな…

すると、天霧が1歩前に出てきた