【薄桜鬼】暗殺者『桜姫』其の弐 (ページ30)

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▲第漆拾章▽ ページ30

土方「伊東の奴、幕府を失墜させるために、羅刹隊の存在を公表しようとしていやがる。坂本暗殺に原田が関与しているという噂を流し、新選組を陥れようとしているのも奴らだ」

永倉「なんだって！？」

原田「伊東甲子太郎、小賢しい奴だ」

斎藤「差し迫った問題がもう一つ」

原田・永倉「は？」

斎藤「伊東派は、新選組局長の暗殺計画を練っている」

！？

沖田「近藤さんを…？」

しばらくの沈黙

襖が開き、千鶴ちゃんが入ってくる

土方「というわけだ。伊東さんには死んでもらうしかないな」

雪村「！」

原田「御陵衛司と事を構えるということか」

近藤「やむを得まい」

ふ～ん…((ﾆﾔﾘ

(沖田ｻｲﾄﾞ)

Aが口角を上げた

A「ねぇトシさん」

首をｺﾃﾝと傾げる

土方「…なんだ？」

Aの表情を見て少し眉間にシワを寄せた

A「伊東さん、私が斬ってもいいかな？^^」

皆「！？」

一瞬寒気がした

これは体調のせいなのか…
それとも、Aの殺気を孕んだ笑みのせいなのか…

A「専門分野だから任せて♪ね？いいでしょ？」

土方「…分かった」

土方さんが何も反論しないで許可するのは珍しい

けど、今のAには、誰も逆らえなかったんだと思う

永倉「あ、平助はどうするんだ？」

土方「…刃向かうようなら、斬るしかねぇだろう」

雪村「！？」

そう言って部屋から出ていく

千鶴ちゃんはギュッと拳を握った

雪村「…いいんですか？皆さんは平気なんですか？」

近藤「そんなわけが無かろう。トシだって、本心では助けたいと思っているんだ」

原田「俺達だって、平助には戻ってきて欲しいさ」

近藤さん、左之さん、新八さん、井上さんが出て行く

雪村「…すみません、取り乱してしまって」

斎藤「御陵衛司はこれで終わる。平助を助けるなら、今しかない」

雪村「！」

A「大丈夫だよ、千鶴ちゃん。平助は刃向かったりしないよ^^」

雪村「うん…！」

今度は、いつもの優しくて可愛らしい笑顔だった

～翌日～(Aｻｲﾄﾞ)

近藤「あとは、よろしく頼む」

原田「ああ」

沖田「ところで、僕は誰を斬ればいいんですか？」

土方「おめぇは寝てろ！その身体で何ができる」

沖田「はぁ…恨みますよ、土方さん」

近藤さんとトシさんは伊東さんの所に向かった

お酒を飲ませて、その帰りを私達で襲うらしい

沖田「A、遊びに行く前の子供みたいな顔してるねw」

？自覚なかった(^_^;

でも本当に、楽しみ━━━━