【薄桜鬼】暗殺者『桜姫』其の弐 (ページ11)

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△第伍拾壱章▼ ページ11

(Aｻｲﾄﾞ)

それから半月後、新選組は西本願寺に無理矢理屯所を移した

また、平助が帰ってきた

藤堂「A！巡察巡察～」

A「元気だねぇ」

藤堂「まあな！」

沖田「いつもの事だしね」

隊服を来て外に出ると、千鶴ちゃんも後を追って出てきた

A「今日は千鶴ちゃんも？」

雪村「うん！よろしく^^」

A「よろしく～」

巡察に歩いていると、総司が咳こんだ

A「！総司、大丈夫？」

沖田「ｹﾎｯうん、大丈夫っｹﾎｯｹﾎｯ…」

背中をさすってあげてると、視界に着物を着た人が絡まれているのが入った

咳が止まったらしく、総司がそっちに向かう

沖田「やれやれ…攘夷って言葉も、君達に使われるんじゃ可哀想だよ」

浪士1「なに！？」

総司を見るなり、顔色を変える

浪士2「浅葱色の羽織り…」

浪士1「新選組か！」

沖田「知ってるなら、話は早いよね。どうする？」

総司が刀に手をかけると、浪士達は逃げて行った

南雲「ありがとうございました。私、南雲薫と申します」

総司は千鶴ちゃんを薫の隣に並ばせた

雪村「！」

沖田「いいから」

ｼﾞｰｰｰ

沖田「やっぱり、よく似ているね」

A「言われてみれば…確かに…」

藤堂「そうか？俺は全然似てないと思うけどなぁ」

沖田「いや、似てるよ」

薫は千鶴ちゃんに微笑む

沖田「きっとこの子が女装したら、そっくりだと思うな」

雪村「あ、あの…」

南雲「もっときちんとお礼をしたいのですけど、今は所用がありまして。ご無礼ご容赦下さいね。このご恩はまたいずれ。新選組の沖田総司さん」

一瞬目が合い、睨まれたような気がする…

そして去っていった

藤堂「おいおい、ありゃ総司に気でもあるんじゃねぇの？」

沖田「今のがそう見えるんじゃ、平助は一生、左之さんとかには勝てないね」

藤堂「ど、どういう意味だよ！」

沖田「Aもそう思うよね？」

A「知らない」

総司は苦笑いをした

藤堂「まっ、Aって恋とかしなそうだもんな」

沖田「そもそも恋っていう単語知ってる？w」

私は総司を睨む

A「…馬鹿にしてんの？」

沖田「あ、知ってるんだ」

私をなんだと思ってるんだ？

まあ実際、恋というのはしたことないし

恋愛の意味での好きと、仲間としての好きの違い自体分かんないしね～

その後は特に何も起こらずに巡察は終了した

夕方

A「総司、ちょっといい？」

沖田「？いいよ～」

そして、一緒に総司の部屋に向かった