第128話 ページ39
貴方side
残るは新見さん一人となった。
新「こ、この政情もわきまえぬ愚か者が！私に手を上げたら、ただでは済まんぞ」
土「言いてえことはそれだけか？」
トシは畳の上の膳を蹴り飛ばし、ゆっくり刀の柄に手を掛けた。
そのとき、新見さんは瓶から変若水を煽った。
土「なに！？」
トシが刀を抜ききらないうちに新見さんも脇差を手にし、振り下ろされた刃を受け止めた。
新見さんの髪はみるみるうちに白くなり、不気味に笑った。
皆一斉に切りかかるも、羅刹になった新見さんの人間離れした速さに追いつけなかった・・・
でも、何故か私にはそんなに速くは見えなかった。
やっぱり私が鬼だから・・・・・？
新「ｹｹｹ・・・、遅い遅い・・・。まるで子供の素振りだな」
土「羅刹になっても、理性を保てるのか？」
貴「そんな・・・・」
新「言ったろう。私に手を上げたらただでは済まさぬと・・・・・」
沖「気に入らないよね。僕ら四人掛かりなのに、あんな人に劣勢っぽいって・・・笑えないですよ」
新「これが、羅刹の力だ。新たな時代はこの技術を手にした者に与えられる。長州も、薩摩も、土佐さえも・・・・。それは、それは欲していたぞ」
土「で、どこに売った？」
新「フン・・・せっかくそいつらがいい条件を提示してきたというのに、お前達が台無しにしてくれた」
絶命した浪士に目を向けながら、毒づいた。
新見さんが油断しているすきに、一君が後ろに回っていた。
そして、回り込んだのを確認すると四人一斉に切りかかった。
だけど、新見さんは一君をかわして殴りつけ、トシと総司を壁に叩きつけた。
新見さんは私にも殴りかかろうとしていたが、それをかわし、僅かだが、新見さんの左頬に傷を付けた。
新「あっははは。神田以外まるで相手にならんなぁ」
笑う新見さんの唇に傷から流れた血が届いた。
思わずそれを舐めとった新見さんは衝撃が走ったかのように目を見開いていた。
新「血・・・・・・血だ・・・・・・・・・・・・血をよこせ！！」
理性を失った新見さんは倒れている浪士に目をやり、畳に広がった血に飛びついた。
今だ。
ｻﾞｼｭ
新「ぐわぁぁあ！！」
私は力を振り絞り、後ろから新見さんの心臓を貫いた。
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浅葱 - おもしろかったです！これからも楽しみにしてます(*´▽｀*) (2014年11月4日 18時) (
レス) id: adb38ffd95 (このIDを非表示/違反報告)
神田君 - 一気に読みました！！神田と言うことが私のみよじと一緒で興奮しました！！これからも頑張ってくださいね！！ (2014年8月26日 23時) (レス) id: cc7a602907 (このIDを非表示/違反報告)
＊花菜＊(プロフ) - 受験勉強頑張って下さい!!!絢桜鬼さんの書く左之さん大好きです♪左之助LOVE☆ (2014年7月31日 13時) (レス) id: 0430a03dab (このIDを非表示/違反報告)
矢城 莉緒 - 初めまして！ 左之さんかっこいいです！！ アニメでもとっても好きなキャラなので楽しみに待ってます！！！！ (2014年6月24日 16時) (レス) id: 4dbde85445 (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 初めまして！更新頑張ってくださいね！ (2014年6月12日 19時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とぅめいとぅ | 作成日時：2014年6月1日 13時
