【刀剣乱舞】蝶が舞い降りる時。 (ページ16)

今日:33 hit、昨日:95 hit、合計:25,589 hit

じゅご。ページ16

キィーツキィーッ‼︎

突然現れた黒い生き物。
それは言いたいことを言ってさっさと消えていった。

『……』

ーーーーー

ある部屋に入ると、いつものように声がうるさく響いてくる。

"ーーー‼︎"

『…』

しかしいつもと違うのは、その声が一つだということ。
恐らくもう一つは眠っているのだろう。

『毎度毎度煩いわね。
何回言ったところで答えは同じなんだから静かにしなさいよ』

蝶を置いてある刀に数匹溜まらせ、ひと撫でした後部屋を出た。

ーーーーー

適当に歩いていると目的の部屋に着き、障子を開けた。

「、え…、何してんの?」

『明日』

「明日?」

『朝ご飯食べたらあたしの許可が出るまで部屋から出ないように伝えて』

「何で?」

『よろしくね』

「ちょっとっ……、て居ない…」

初期刀にそう伝えて部屋に戻った。

「明日、何かあるのかな」

「…知らないよ。
あいつ何にも言わないんだから」

ーーーーー

『貞君』

「お、主!
自分から部屋出るなんて珍しいな!」

『後で部屋来てね』

厨で仲の良い仲間と話してた彼にそう言った。
後ろから貞君の騒ぐ声が聞こえたが、長居するつもりはない為逃げた。

"ーーー"

『今は会わせてあげられない、大人しくして』

寂しそうな声に答えると、気配は消えた。

ーーーーー

部屋に戻ると、丁度通信が入っていた。
出ると聞き慣れた気怠げな声が聞こえてきた。

「遅い…」

『すみません、出てたので。
どうかしましたか』

「生存確認」

『んふっ、あたしがそんな簡単にやられるとでも?
しぶといのは知っているでしょ?』

「ん。
血は飲んでるのかってレイジが煩い」

『残念ながらここには人間がいないので』

「神の血なら、少しは凌げるんじゃないのか」

『得体の知れない血はあんまり…』

「タブレット切れそうだろ。
誰かに届けさせる」

『そんな手を煩わせなくてもd「じゃあな」……切れた…』

もう、シュウお兄様ったら…。

(でも、ちょっと嬉しい)

(主ー来たぜー‼︎)

ーーー

逆巻シュウ、レイジ
共にアイの兄。
過去に色々あった妹を心配していて、可愛がっている。