【刀剣乱舞】ずおとばみとゆきと ② (ページ3)

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よんじゅうはち。ページ3

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『何処から掃除する?』

「昨日は玄関と雑草抜きだと聞いた」

『じゃあ拭き掃除かな』

朝餉を終えて、骨喰とAは掃除道具を出した。
因みに鯰尾は弟に引き摺られ、庭にでている。
恐らく鬼事で遊んでいるだろう。

「ほねばみさんとAさん、きょうそうじとうばんなんですか?」

『うん、そうだよ』

「がっはははっ、拭き掃除か?
広いから骨が折れるぞ!」

『あ、笑いましたね。
巻き込みますよ?』

今剣と岩融が通りかかり、岩融が揶揄うとAがニコニコと脅してきた。

「残念だが買出しがあるのでな!」

「いわとおし、じゃまをしてはいけませんよ。
なにかほしいものありますか?」

ついでにかってきますよ!と言う今剣にAは可愛いく思い頭を撫でた。

『荷物重くなるし、私たちはいいよ。
ありがとう』

「はい!
……ところでほねばみさん、きげんわるいんですか?」

岩融が骨喰を揶揄ったりしているのを横目に、今剣はコソッとAに聞いた。

『あ、うん。
なんかそうみたい』

「なにかあったかんじですか?」

『大丈夫、何とかなるよ』

心配そうな顔をしながらも、今剣と岩融は万屋に出掛けて行った。

そして拭き掃除を始めたが、今剣が言った通り骨喰は機嫌が悪かった。
いつもは話したりしながらするが、骨喰は何も喋らない。

『…骨喰?』

「何だ」

『怒ってる?』

「…別に」

顔を向けるが、骨喰はすぐに顔を背けてしまった。
拒絶されたように思い、Aから表情が抜け落ちそのまま何も言わず廊下を拭いていった。

無言のまま廊下を拭いていき、大広間の前まで来た時。

ドタドタ…ガタンッ

バシャ…

『っ』

拭き終えた所に置いていた水が倒れ、そしてそばにいたAにかかった挙句、何故か上から熱湯が降りかかった。

「ごっごめんねっAちゃん‼
大丈夫⁈」

「主っ走っちゃ駄目って言ったのに……ってA⁈
まさか熱湯かかっちゃった⁈」

どうやら熱湯が入った桶を持ったまま走った香奈が、置いてあった水のバケツに気づかず、足をつまづかせてしまったらしい。

慌ててついて来た加州も、顔を手で覆っているAに気付いて駆け寄ってきた。

「ちょっと見せて。
…、A…?」

『これぐらい平気です』

「取り敢えずこれで拭いて」

(痛くて熱い)
(燃えた記憶と、少し前の記憶が脳裏を掠めた)