【ハイキュー!!】俺がバレーをする理由【男主】

第7話 ページ9

あ「悪ィけど、遠慮するわ。もうバレーする気ねぇから」





月「"もう"って事は…経験者なんだね」






あ「……！」





やべ。失言だ。









あ「…誤魔化すのもめんどくせぇな。確かに俺はバレー経験者だよ。兄貴の影響で小3から始めた、中学もバレー部だった」






山「もうしないのは、用事が毎日あるから？」






不思議そうに問い掛けてくる忠。






あ「…それもあるけど。俺は、暇潰しでやってたからな。あそこまでムキになる理由が分かんねぇんだよ」









全力でやったって、皆が皆、努力が報われる訳じゃない。


皆が皆、その努力を認めて貰える訳じゃない。






月「………」









そうだろ？兄貴。









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『…なぁ、兄貴』




『……なんだよ』








……元気出せよ。





それは、今言うべき言葉なのか？



どうすれば兄貴は笑ってくれる？







俺は、兄貴になんて言えばいいんだ？









『…また、一緒に頑張ろう？』






『…ッお前に何が分かるんだよ！何でも簡単にこなす、天才のお前に！！努力したところで、皆が皆、それが報われる訳じゃねぇんだ！


頑張ったって、お前と比べられて弟の方が優秀だって言われて終わりなんだよ！！！』









違うよ、兄貴。




俺は天才なんかじゃない。





ちゃんと努力してるんだ。






兄貴の、知らないところで。









昔みたいに、兄貴に、褒めてほしくて。









けど、俺の努力は……








『……そう、か…。ごめん、迷惑かけて』









むしろ、大好きな兄貴を苦しめていた。









『…ぁ…A、俺…なに、言って……』









ほら、兄貴は優しいから。




また、"ごめん"とか"言い過ぎた"とか思ってんだろ？









『……いいんだ。全部、全部、俺が悪い』








邪魔だったよな。迷惑だったよな。









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なぁ、どうしたら兄貴は苦しまずに済む？

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