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第32話 * 月島side ページ34

『Aは深く考えすぎなんだよ。少し頭冷やしなよ。きっと、すぐに分かるから』









僕がAにそんな事を言ってから、既に3ヶ月が経とうとしていた。









あれから…Aは一度も学校へ来ていない。







先生に聞いても返ってきた返事は


『家の都合で来られない』


そればっかりだ。





もしかしたらお兄さんの所に居るんじゃないかと思って病院へ行くも、Aのお兄さんは別の病院へ移ったらしく、そこに二人の姿は居なかった。









なんで来ないの?




僕があんな言い方したからまた悩んでる?







僕は柄にもなく、自分を責めていた。









.









「…い……ま……おい、月島!!!」






月「!…何ですか?」





澤「何ボーッとしてんだ?ほら、フライング1周するぞ」






月「…ハイ」








そうだ、今は遠征に来て練習試合してたんだっけ。






山「ツッキー、またA君の事考えてたの?」









フライングを終えると山口が僕にそう問い掛けてきた。








山「ツッキーは悪くないよ…。先生も言ってたじゃん、家の都合だって…。きっとA君も色々大変なんだよ」









そんな山口の声を遮るかのように扉の開く音がした。









ギィィィッ









「おっ、まだやってんじゃん。間に合ったね。上出来」









そう言いながら入ってきた金髪の女性。









誰かに似てる気がする。









西「姐さんっ」





東「エッ、西谷のお姉さん!?」





西「いえ、龍のです!」









ああ、確かに田中さんと似てる。









黒「"主役"は遅れて登場ってか?ハラ立つわ〜」









黒尾さんの声に続いて入ってきたのはチビと王様だった。









澤「アイツはまだ来ないのか…」




月「…?澤村さん、何か言いましたか?」









僕がそう聞くと、澤村さんは少し慌てたように答える。








澤「え、あぁ、何でもないよ。ただの独り言だから気にするな」







月「…?ハイ」









僕は澤村さんを少し怪訝そうに見ながらも、その時の独り言を然程気にすることはなかった。









.









ピロン








A:スイマセン澤村さん、遅れます。準備できてないし寝過ごしたんで、新幹線やめて夜行バスで行きますね。

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おれんじ(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白かったです! (2016年7月23日 20時) (レス) id: 249793c7a9 (このIDを非表示/違反報告)
しおきゃらめーるん - この小説凄くいいです!あ…あと、すみません…イメ画が見れないデス…すみません…あ、更新頑張ってください…! (2015年11月6日 0時) (レス) id: 05c8f163db (このIDを非表示/違反報告)
minori♪(プロフ) - この小説最高です(*´∀`*)ツッキーカッコイイ!これからも頑張って下さい♪楽しみにしています (2015年9月16日 19時) (レス) id: fc9269d5d6 (このIDを非表示/違反報告)
月葉(プロフ) - やばい感動!!そして安定のツッキーイケメン!!!最高です!頑張ってください!! (2015年8月17日 20時) (レス) id: 1e1c7e4592 (このIDを非表示/違反報告)
るる丸。 - いいですね、更新頑張ってくださいね! (2015年7月19日 4時) (レス) id: 623f1b6ad6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*雛菊* | 作成日時:2014年12月22日 0時

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