第2話 ページ4
入学式が終わると、各自教室に戻って行った。
俺は確か4組だったな。
クラス表を見た記憶を掘り返し、俺も遅れて教室に向かった。
___ザワザワ
うるせぇな。
教室の前で、この騒がしさ。
何をそんなに喋ることがあるんだか。
我ながら冷めた感情を抱きながら教室の扉を開けると、教室内は一瞬で静まり返り、ほぼ全員がこちらに視線を注ぐ。
あ「……なに」
俺がそう言うと、また騒がしくなった。
「きゃあああああ」
「超クール!!」
「カッコいい〜!!」
…主に女子が。
?「……うるさ」
近くにいた男子がボソッと呟く。
あ「…なんか悪いな。俺、九条A。お前は?」
月「月島蛍。…いいよ、別に」
月島は無愛想ながらも返事をくれた。
?「ツッキー!あれ?その子確か新入生代表挨拶してた…」
あ「ツッキー?月島ってそんな可愛らしい渾名で呼ばれてんの?」
俺がそう言うと、月島は顔を顰める。
月「好きでこう呼ばれてるんじゃないし」
あ「まぁそうだよな。じゃ、蛍でいいか。お前は?」
山「お、俺っ?俺は山口忠!君は九条A君…だよね?」
あ「忠な。おう、合ってるぞ」
わざわざ代表者の名前覚えたんだな。俺なら普通に聞き流すのに、忠は真面目なのか。
あ「とりあえず、これから宜しくな?蛍、忠」
月「ん」
山「よろしくねっ!」
それから間もなく担任が来てSHRが始まった。
担「それじゃあ、一人ずつ自己紹介!」
月あ「…めんどくさ/…めんどくせぇ」
声が重なり、目が合う。
どうやら俺達は思考形態が似ているらしい。蛍の方も同じように思ったらしく、フッと笑みを溢した。
うわ、コイツ元からだけど笑うと尚更美形だ。
女子って何かと面倒だしな…。
俺は"ドンマイ"という意味を込めて、蛍に哀れんだ視線を送った。
月「!?」
当の本人は何の事か分かってねぇけど。
担「次〜…九条A君!」
え、もう出番?
他の奴の聞いてなかったけど、蛍と忠がいるからいいか。二人も居ればクラスでやっていけるだろ。
あ「九条A。千鳥山中学出身。…まぁ、宜しく」
「「「自己紹介もクールっ!」」」
だからうるせぇって。
そういや、烏野って西谷さんが行くって言ってたな。
……ん?
ほんとに居たりしねぇよな?
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おれんじ(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白かったです! (2016年7月23日 20時) (レス) id: 249793c7a9 (このIDを非表示/違反報告)
しおきゃらめーるん - この小説凄くいいです!あ…あと、すみません…イメ画が見れないデス…すみません…あ、更新頑張ってください…! (2015年11月6日 0時) (レス) id: 05c8f163db (このIDを非表示/違反報告)
minori♪(プロフ) - この小説最高です(*´∀`*)ツッキーカッコイイ!これからも頑張って下さい♪楽しみにしています (2015年9月16日 19時) (レス) id: fc9269d5d6 (このIDを非表示/違反報告)
月葉(プロフ) - やばい感動!!そして安定のツッキーイケメン!!!最高です!頑張ってください!! (2015年8月17日 20時) (レス) id: 1e1c7e4592 (このIDを非表示/違反報告)
るる丸。 - いいですね、更新頑張ってくださいね! (2015年7月19日 4時) (レス) id: 623f1b6ad6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*雛菊* | 作成日時:2014年12月22日 0時