第27話 ページ29
西谷さん達が帰ったのを確認して、また部屋に戻る。
気配がしたから言ってみただけなのに…
まさか本当に居るとは思わなかった。
結構聞かれたけど…まぁ、良いか。
あ「なぁ兄貴…。もう、俺どうすれば良いのか分かんないや」
バレー部には入りたい。
けど、兄貴の事もあるからって、心の中のどっかでバレー部に入る事を拒む自分も居る。
これじゃ矛盾してんじゃねぇか。
あ「俺は、どうすればいいんだよ…。兄貴、お願いだから……」
答えてくれよ。
俺はどうするべきなんだ?
分からない。
あ「教えてよ…兄貴」
そう言う俺の声は、酷く掠れていた。
.
.
あ「ごめんな、今日は愚痴みたいになって。明日はもっと楽しい話聞かせるからさ」
結局、俺はいつも通り面会終了時間ギリギリまで居た。
今日も俺が話し掛けるだけで終わったな。
あ「じゃあ、また明日な、兄貴。…おやすみ」
やっぱり返事は返ってこない。
あ「いつになったら起きてくれんのかな…」
一瞬、まさかこのまま…なんて嫌な考えが頭を過った。
あ「何考えてんだ、俺は」
信じろよ、兄貴を。
大丈夫、兄貴は強い。
あ「今の俺に出来ることなんて…信じて待つだけだろうが」
ボソッと呟いた声は、夜空に消えていった。
.
.
翌日、放課後___
月「A…」
あ「…ごめん、兄貴のとこ行かねぇと。じゃ、蛍に忠、部活頑張れよ」
山「そっか…。A君も気を付けてね!」
忠はいつも通り接してくれた。
蛍はどこか不服そうだったけど。
二人に挨拶を交わすと、俺は真っ直ぐ病院へ向かった。
山「ツッキー、どうかした?部活行かないの?」
月「…山口。今日は用があるから部活休むって先輩に言っといて」
山「えっ、ちょ、ツッキー!!?」
239人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おれんじ(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白かったです! (2016年7月23日 20時) (レス) id: 249793c7a9 (このIDを非表示/違反報告)
しおきゃらめーるん - この小説凄くいいです!あ…あと、すみません…イメ画が見れないデス…すみません…あ、更新頑張ってください…! (2015年11月6日 0時) (レス) id: 05c8f163db (このIDを非表示/違反報告)
minori♪(プロフ) - この小説最高です(*´∀`*)ツッキーカッコイイ!これからも頑張って下さい♪楽しみにしています (2015年9月16日 19時) (レス) id: fc9269d5d6 (このIDを非表示/違反報告)
月葉(プロフ) - やばい感動!!そして安定のツッキーイケメン!!!最高です!頑張ってください!! (2015年8月17日 20時) (レス) id: 1e1c7e4592 (このIDを非表示/違反報告)
るる丸。 - いいですね、更新頑張ってくださいね! (2015年7月19日 4時) (レス) id: 623f1b6ad6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:*雛菊* | 作成日時:2014年12月22日 0時