第26話 ＊ 西谷side ページ28
Aは青城と試合をした事を話していた。
少し黙り込んだ所でボソッと呟いた。
あ「影山のトス打って、思っちゃったんだよな…」
"やっぱ、バレーは楽しいって"
何故か悲しそうに笑うA。
なんだよ。
やっぱりバレー楽しいって思ってるじゃねぇか。
あ「なぁ兄貴…俺が烏野に通ってるのは前に言ったよな」
日影田西「(((兄貴…!!?)))」
兄貴と言うのには驚いた。
だって只でさえ細いAよりも更に細ぇし、顔立ちだってまだ幼い。
Aの外見が大人っぽいってのもあるとは思うけど、とても兄貴とは思えなかった。
あ「俺がそこのバレー部に入りたいって言ったら、兄貴は怒るか…？」
そう問い掛けるAの声は震えていて。
表情なんて、今にも泣き出しそうだった。
でもその兄貴はAの問い掛けには答えない。
もしかして……
田西「意識がないのか…？」
月山「今更気付いた…」
俺達が小さく呟くと、同じような小さい声で月島と山口にバカにされたけど、今は気にしない。
あ「…はは、俺、何言ってんだろうな。ごめん兄貴、今のは忘れて？」
忘れて？
なんで無かったことにしたがってんだよ。
あ「…ああ、そうだ。今日、俺の他にも来てるよ。…いい加減、入ってきたらどうなんですか」
日影田西「…え」
ハイッテキタラドウナンデスカ？
ｶﾞﾗｯ
日西「ふぎゃっ／ぅおっ」
Aがドアを開けたから、手前にいた俺と翔陽は倒れ込んだ。
あ「盗み聞きとか、趣味悪くないスか。…!!?蛍と忠まで……」
月「僕と山口は巻き込まれただけだからね」
そう言うとAは溜め息をついた。
あ「…で？俺を着けてきた理由、話してください。まず言い出したの誰だ」
月「言い出しっぺはチビだよ。理由は…」
日「『俺にも色々ある』って言ってたから…その、色々の理由が分かるんじゃないかと…」
あ「ふぅん…」
やべぇ、Aの目が笑ってねぇ。
たまに出る大地さんと同じ目だ。
あ「…さっき聞いたことは忘れろ。ほら、帰って下さい。今日だけは見逃します」
そう言ってAは俺達を病室から追い出した。
西「…帰るか」
田「…だな」
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おれんじ(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても面白かったです！ (2016年7月23日 20時) (
レス) id: 249793c7a9 (このIDを非表示/違反報告)
しおきゃらめーるん - この小説凄くいいです！あ…あと、すみません…イメ画が見れないデス…すみません…あ、更新頑張ってください…！ (2015年11月6日 0時) (レス) id: 05c8f163db (このIDを非表示/違反報告)
minori♪(プロフ) - この小説最高です(*´∀｀*)ツッキーカッコイイ！これからも頑張って下さい♪楽しみにしています (2015年9月16日 19時) (レス) id: fc9269d5d6 (このIDを非表示/違反報告)
月葉(プロフ) - やばい感動！！そして安定のツッキーイケメン！！！最高です！頑張ってください！！ (2015年8月17日 20時) (レス) id: 1e1c7e4592 (このIDを非表示/違反報告)
るる丸。 - いいですね、更新頑張ってくださいね！ (2015年7月19日 4時) (レス) id: 623f1b6ad6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*雛菊* | 作成日時：2014年12月22日 0時
