好き"だった" * ページ33
龍くんがやけに調子がいい。
女1「ね〜、及川さんまだ出ないのかなぁ」
女2「バカ！ちゃんとウォーミングアップしないとケガしちゃうんだから！」
女3「エーッ、それはダメ〜〜！」
田「チィッ」
...そういうことね。
それから烏野の勢いは止まらず、20ー24で烏野のマッチポイント。
金「このっ...！調子に乗るな!!」
月島くん、レシーブ失敗しちゃった。
あ「...そろそろ、かな」
アップが終わって来る頃だろう。
及「アララ〜。ピンチじゃないですか」
ほんとに来たよ。
ここまでタイミングが当たると逆に怖い。
入「...............アップは？」
及「バッチリです！
Aちゃん！カッコいい及川さんを見ててね！惚れさせてあげるから☆」
あ「チッ」
及「舌打ち!!?皆にはあんなに優しいのに、俺に対してはホント酷いよね!!?」
及川先輩はブツブツと呟きながらコートへ入っていく。
あ「ﾎﾞｿｯ))...試合中のアンタは好きだっての。ばーか」
普段チャラチャラしてるこの人でも、バレーをする時だけは真剣でカッコいいんだ。
"天才"が大っ嫌いで、周りの人達より何倍も努力してる。
...そんなところが好きだったんだから。
あ「...認めたくない」
国「何をですか？」
あ「わっ！英!!お疲れ様」
ありがとうございますと言いながら、僕の横に座る。
あ「...ねぇ、英。
＿＿＿僕、ちゃんと昔みたいにできてるかな」
声が震える。
国「...大丈夫ですよ。でも、無理だけはしないでください」
思わず笑いがこぼれる。
あ「ふふっ...飛雄くんにも同じこと言われた」
国「(影山もか...。くそ、ライバル多い)」
やっぱり英といると落ち着く。
そんなことを考えながらコートを見ると、及川先輩が月島くんを指差していた。
あ「レシーブ苦手な月島くんを狙ったのか...。相変わらず性格悪い」
国「それが及川さんですよ」
ごもっとも。
あ「やっぱ取れないか...」
それから及川先輩は月島くんばかり狙う。
翔陽くんはどこかイライラしてるように見えた。
23ー24
あと1点で同点。
日「おい！コラ！大王様!!おれも狙えっ
取ってやるっ!!狙えよっ!!」
大王様って何...？;;
月「みっともないから喚くなよ！」
日「なんだとっ!?
バレーボールはなあ！
ネットの"こっち側"に居る全員!!
もれなく「味方」なんだぞ!!」
国「先輩...あれって？」
あ「もっと"仲間"を頼れ...って言いたいんだろうね」
...ほんと、いいチームだよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 85人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：*雛菊* | 作成日時：2014年10月18日 0時
