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敵わない * 国見side ページ26

様子が気になるらしく、A先輩は烏野の方へ行った。


主将と話し終えると、苦笑いしながら5番の奴へ向き直る。

多分、緊張解したりするんだろうな。
昔からそうだけど、どこまでお人好しなんだ?



国「......」

岩「どうした?国見。顔怖くなってんぞ」

岩泉さんに顔怖いって言われるとか←


俺は岩泉さんの方を向いて言った。


国「...あの5番、A先輩に頭撫でられてます。ずるいと思いませんか」

岩「まぁ確かに...試合前に頭撫でられんのはお前の特権みたいなもんだったs...」


何故か烏野側を見て固まる岩泉さん。
何かと思い、俺も同じ方を見る。



国「ハァ?」

青全「「「!!!??;;」」」

花「く...国見?」

松「どうした...!?;」


自分でも驚くぐらい低く冷たい声が出た。

金「くっ、くくく国見!おちおお、落ち着け!」

国「まずお前が落ち着け」

金「」←


なんで俺がこんなに不機嫌になってるか...


それは、A先輩とあの5番が額を合わせていたから。

なにアイツ。
先輩と会って間もないくせに馴れ馴れしいんだけど?


※日向は悪くありません。




それから少しすると先輩は戻ってきた。

俺がムスッとしていると、さっきまで岩泉さんと話していた先輩は、こっちに来て俺に屈んで?と言ってきた。


さりげなく上目遣いになってる...
俺チビじゃなくて良かった。←

そんなことを考えながら言われた通り屈むと


チュッ


短いリップ音が聞こえた。


国「...!」

あ「昔から、こうすれば英は機嫌直るよね」

そう言いながら俺に悪戯っぽく笑いかけるA先輩。


国「ボソッ))...可愛すぎ///」


やっぱりA先輩には敵わない。
誰だって好きな人にこんなことされたら、機嫌は直るに決まってる。


今の俺達を見て、岩泉さんと金田一は見慣れてるからか苦笑。
他の青城メンバーは固まってる。


俺は「羨ましいだろ」とでも言うかのような顔で烏野の方を見る。

案の定、向こうからはドス黒いオーラが伝わってきた。


やっぱりA先輩は烏野でも好かれてるんだと実感する。

多分、先輩に対して恋愛感情に近いものを抱いてるヤツが殆ど。

国「あの副主将とか手強そうだな...」


あ「英?何か言った?」

国「なんでもないですよ」

あ「そう?」

国「はい。...じゃあ、試合始まるんで」


挨拶をするために俺達は並びに行った。


審「烏野高校対青葉城西高校

____練習試合始めます!!」


全「「「お願いしあーす!!!」」」

一番恐いこと *→←不機嫌の理由 *



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作者名:*雛菊* | 作成日時:2014年10月18日 0時

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