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会いたくなかった人 ページ6

千尋side

引っ越してきて2年が経った。

見覚えのない紫のゴム。

なぜか手に持っていた鱗。

何か忘れている。


だけど思い出せないの。


何か大事なことを忘れているような気がするの。


ふと、家の横に流れている川が目に入った。


綺麗な水色。


透き通っている青。


誰だろう


見たことあるの。


優しげな瞳。安心できる白く、優しい手。



……ハク…………




っ！


私、ハクのこと忘れてた。



恩人なのに。また会おうって約束したのに。



最低だ。私。



気付いたら足が動いていた。


あの、赤いトンネルを探して

動いた歯車→←〜回り始める歯車〜



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作者名：ハク | 作成日時：2015年11月10日 19時

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