好きだよ、痛いくらい。【×in】

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伊野尾side


「仕方ないなぁ……あと30秒。」

耳元で心底楽しそうに囁かれる忌々しい数字に、視界が酷く滲む。


「ぅ、う……ぁあん……ふ、ぅえ……っひぁあ……。」

「もー泣かないでよ。」


自分でもよく分からないのだ。自分だけの事で収めようと思っていた趣味が、メンバーに悪用されてる状況が。ましてやなんで今俺がこんなに必死になって恥ずかしいことをしなければいけないのかも。

快感と困惑で溢れる涙を止められないまま、下腹部に更に力を加えると


「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッあ''ぁあ''、」


中のモノが動いた感覚じゃない、新たに腹部に異物が混入した感覚。
この感じ……機械じゃない。


「な……で……ッッあぁ、は……ゅ……び……ゆ、び……！？」

「辛そうだから手伝ってあげるよ。んで、前の方に掻き出せばいいんだっけ？」


中で蠢く山田のゴツゴツした指が機械に触れる。
思わず体が大きく跳ねた。


「あはは、ぶるぶるしてる〜。」

「わら、ッッごとじゃ……ね……んぁあああ……！」

「わぁ〜ってるって。ほいっ、と。」


ぐるん、と機械ごと山田の指が回転した。


「〜〜〜〜〜〜ッッん゛ッッあ゛あ゛♡♡♡ 」


そんな底知れぬ快感に、俺は遂にトイレの壁に向かって欲を吐き出し・ずるずると床にへたり込んだ。


「あーあ、伊野尾ちゃんほんとに猫だね。あれだね、女豹のポーズだね。」


くすくすと笑いながらそういう彼に何も言い返せない、というか物理的に無理だ。だらしなく開けたままの口からは唾液が溢れ出したまま。

いつのまにか山田は二本目も中に挿れていて、それをグリグリと押し付ける様にして中を掻き回してくる。そりゃもう『あ゛ー♡』とか可愛さのかけらもない喘 ぎ声が狭い個室の中に響きっぱなしで、きっと今誰か来たら一発だろうなって感じ。


「あ、てかもう1分たってんじゃん。忘れてた。」


冷たく響いた山田の声に、俺の顔からはサッと血の気が引いた。
ということは……もしかして、


「ん〜、まぁ罰ゲームだし？」


後ろを振り向く間も無くわかる。絶対こいつ笑ってやがる。


「ね、まっ……ぁあ''ぁあおあああ''ッッ……♡♡」


悪態を吐こうとした時、山田は俺に『黙れ』とでもいう様に、指でローターを絡めとりそれをぷっくりと浮き出た前立腺に直で当ててくる。


「は……、ひゅ……ぃやぁ……や、ひ、は…… 」

「ちょ、伊野尾ちゃん。息はしてね？ほら。」


余りの快感に過呼吸状態になりかける俺を、そっと撫でる辺り彼の中にはまだ優しさが残ってるらしい。

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