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伊野尾side
目の前に佇むトルソーに着せられたその服に、俺は思わず周りのスタッフさんの顔を見回す。
メイクさんも、スタイリストさんも、その場に居る全員がとびっきりの笑顔で、誰一人この状況に違和感を感じている人はいないようだ。
「……あの、」
「大丈夫です！サイズも事前に測っておきました！！」
「や、そうじゃなくて……」
再度横目でその服を盗み見るが、それはどう見ても俺が着ていいものじゃなくて。
この空気感に余りにも不釣り合いな “それ” に、気を抜いたら涙が零れてしまいそうな程の困惑に呑まれた。
繊細なレースで編まれたロングスリーブ
上品なシルエットを残すAラインのロングトレーン
煌びやかな光沢が美しいミカドシルクの生地
清楚さの中にも華やかさが表れる背中のカッティング
俺が、夢にまで見たその煌めき。
生まれたその瞬間から一生身に纏えないと決まっていたその純白。
いつだって、触れられないショーウィンドウの中で眩いまでの輝きを放っていたその幸せの象徴が。
「……ウエディング、ドレスですよね……これ……」
今俺の目の前に存在するという事実すら、信じ難いというのに。
俺を囲む周りの人たちの瞳は、なんでこんなにも温かさに溢れているのか。
何処か夢見心地のまま、呆然とドレスを見つめていると、普段仲良くさせて頂いているプロメイクさんが俺の肩に手を置いて、優しげな表情でそっと口を開いた。
「……伊野尾くん、それね、新しく発売予定のジェンダーフリーのウエディングドレスなのよ。そのドレスを作った企業から連絡があって、是非影響力のあるジャニーズの方に世間に広めてほしいって。事務所で話し合った結果、モデルには貴方が選ばれた。」
「おれ……？」
「 “ 仕事 ” っていうのは建前……だったりするんだけど」
「え？」
「ううん、何でもない……着てくれる？」
「……皆さんが、俺でよければ。」
振り返って、じわじわと胸に込み上げるものを噛み締めながら、俺は後ろで俺の返事を待っていたスタッフさん達にそう伝える。
みんな一瞬目を見開いたものの、すぐにいつもの笑顔を見せて大きく頷いてくれた。
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ひまちぃ(プロフ) - あやかさん» 了解しました！！今あるリクエストから順を追って応えていきますので、近いうちには更新することができると思います！！気長にお待ちいただければ幸いです。 (2022年4月18日 22時) (
レス) id: aaba219193 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - コメント失礼します。ここで、誓おう。とても良かったです！もし良かったら、ここで、誓おうのym×inのその後を書いて頂けないでしょうか？よろしくお願いします！ (2022年4月17日 17時) (レス) id: a32468be8f (このIDを非表示/違反報告)
ひまちぃ(プロフ) - ふぅいさん» いつも読んでいただいてありがとうございます！！昨日無事に中学校を卒業致しました。遂に高校生……忙しくなるとは思いますが、これからも小説投稿を続けていきますので応援よろしくお願い致します！！ (2022年3月8日 10時) (レス) id: aaba219193 (このIDを非表示/違反報告)
ふぅい - 受験お疲れ様でした！！そして受験期間中､お忙しい中でのお話投稿ありがとうございました！ひまちぃさまのお話が本当に大好きでいつも投稿を楽しみに色々頑張れてます。ありがとうございます。これからも楽しみにしております！本当に大好きです！！！ (2022年3月7日 22時) (レス) @page50 id: 85477ac2f6 (このIDを非表示/違反報告)
ひまちぃ(プロフ) - なるみさん» ありがとうございます！！なるみさんいっつもコメントくれて嬉しいです！！これからもどうかご愛読くださいね！！ (2022年2月21日 23時) (レス) id: aaba219193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまちぃ | 作成日時：2022年1月4日 9時
