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山田side
「まだ言ってないの？」
酷く皺のついたベッドの上で
強く縄で拘束され、目隠しをしている状態の彼に
馬乗りになりながら見下ろす。
「『助けて下さい。こいつに毎晩酷い事されてます。』って。」
余りにも滑稽な彼の姿に、溢れそうになる笑いを堪えながら
その黒いアイマスクを多少強引に取ってやれば
長い前髪の隙間から、淡い赤色に縁取られた瞳が
両方揃って俺の事を憎たらしそうに睨みつけてくる。
「……酷い事って分かってるなら、いつ飽きるのこんな事。」
「伊野尾ちゃんが辞めたければいつでも？」
彼の身動きが取れないのをいいことに、
真っ白なデコルテに、きつく歯型をつけた。
プツプツと血液が珠玉かの如く浮き出てくる様は
悍しい程に官能的だ。
「せっかく2人がゆっくり話せる様にしてあげたのに。
一言、彼奴に言えば終わるんだよ？
________________なんなら俺から言ってあげようか？」
そう彼の耳元で囁いた瞬間、
彼はバッとこちらを振り向いて、大きな瞳を潤ませる。
「ひとつ涙でもつけてさ、
『お前の大切な人に手を出してしまった』って
悲痛な顔で謝ったら、彼奴どんな反応すると思う？
友達のことも大切にしてくれるいい奴だからどうするだろうな。
あんたの事も選べず、俺の事も責められず
案外自分から身を引くんじゃない？どちらにしろ、死ぬ程苦しむ。
……嗚呼、可哀想に。」
俺がその言葉を口にした瞬間、
彼を繋ぐ拘束具がガチャリと荒々しく音を立てた。
「それをお前がッッ、」
「勘違いするなよ。そもそも全部あんたが悪い。」
ぐっと強い力で、その細い首を絞めあげれば
途端に力が弱くなって、青白い顔で歯を食いしばっている。
これだから、あんたは駄目なんだ。
「……最初に油断したあんたが悪い。
抵抗する腕力の無かったあんたが悪い。
今もズルズル関係を続けているあんたが悪い。」
「あんたが悪い。」
「あんたが悪い。」
「あんたが悪い。」
延々とそう呟きながら、彼の拘束具を一つ一つ解いてやれば
体が自由になっても彼が俺に反撃をしてくることはなく
そっと、自分のシャツを弱々しく引き寄せた。
そんな彼の顔を覗き込み、
白く、冷たい頬を両手で温める様に包みながら
ぐっと口角を吊り上げた。
「ねぇ伊野尾ちゃん、俺の事……好き？」
そう問いかけて、柔らかい唇に口づけを落とし
カサカサとしたそれに潤いを分け与える様に、舌で舐めあげた。
彼は、一瞬だけ目を見開いた後、酷く悲しそうな、苦しそうな表情を浮かべたまま微笑む。
「……『愛してるよ。』……これで満足？」
．
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ひまちぃ(プロフ) - 本日『好きだよ、痛いくらい。【×in】Part4』を公開いたしました。リクエストされていた作品も、今リクエスト中の作品も全てそちらに書かせて頂きますので、お手数お掛けするとは思いますが、そちらをご覧ください。ひまちぃでした！！！！ (2022年1月10日 16時) (
レス) @page40 id: aaba219193 (このIDを非表示/違反報告)
ひまちぃ(プロフ) - Nana72921256さん» リクエストありがとうございます！！Part1.2にも記載した通りPart3の編集画面を開けなくなってしまったので😢リクエストは今作成中のPart4内で受けさせていただきます！！ (2022年1月5日 21時) (レス) id: aaba219193 (このIDを非表示/違反報告)
Nana72921256(プロフ) - というパタンが成立できるのでしょうかな。周りの人たちに好きな子ができたと宣言するLEO様、いかがでしょうか。ひまちぃさん、機会があればぜひお考えてください💓 (2022年1月5日 20時) (レス) @page40 id: 151c04c7db (このIDを非表示/違反報告)
Nana72921256(プロフ) - ここでリクエストさせていただけませんか。私ネット音痴なので、ツクウラのDM欄を探しましたが失敗しました😢。ところで、今日大ちゃんは伊野尾ちゃんがゲームする時必ず女性キャラをするといました。ゲームで好きな女の子（ネットオカマ伊野尾)と出会った山田さん (2022年1月5日 19時) (レス) @page40 id: 151c04c7db (このIDを非表示/違反報告)
ひまちぃ(プロフ) - Nana72921256さん» いつもご愛読いただきありがとうございます！常時リクエストも受け付けていますので、機会があったら是非！！ (2022年1月4日 0時) (レス) id: aaba219193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまちぃ | 作成日時：2021年9月19日 22時
