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伊野尾side
撮影が終わって、局内の廊下を歩いていると
楽屋の前にキョロキョロと辺りを見渡す、かなり挙動不審な大ちゃんがいた。
「え、なにあれ……こわ。」
同じように撮影を終えた知 念が、俺の腕を組みながらそう呟く。
そう、めちゃめちゃ変な人に見えるんだよ……あの動き。
何か困っているのかとも思ったが、大ちゃんの動きが不審すぎて近くにも近づけず……
暫くの間そうしていると、大ちゃんの方が俺たちに気が付いたようだった。
「っ、いのちゃぁぁんんッッ！！！！！！」
「ぅ、わぶ……！！」
その0.2秒後……彼の表情はぐんっと変わり
俺たちを認識途端そのまん丸の瞳をきゅるる、とうるめて
俺の上半身にガバッとしがみ付くようにして抱きついてくる。
「お願いっ！！山田をなんとかして！！」
「は……？やまちゃん……？」
「うんっ！うんっ！！そうなんだよ！！
あいつなんか悩んでると思ったら、急に伊野尾ちゃんの事について語り出して、
止まんなくなっちゃって、俺以外のメンバーはみんな移動したんだけど
俺は立ち去れなくなっちゃったんだよぉ〜〜！！！！！！」
「……まだやばいの……？」
「やばいよ！！非リアには耐えられない！！
嫁が責任持って対応してよ〜〜！！」
「だっ、誰が嫁だよ！！」
そう叫んだ時にはもう遅い、大ちゃんは既に駆け出していた。
そりゃもう見た事ないくらい爆速。ついでに無表情の知 念も腕に抱えて……。
行き場のなくなった俺の右手はゆっくり空を切ったのち、ぶらんと脱力する。
「……仕方ねぇな……。」
もう腹をくくろう。
はぁ、と溜息をついて、ドアノブに手をかけてみる。
ほんの少しだけ開けたドアの隙間からも、まるで念仏のように繰り出される
やまちゃんの単調な声が漏れてしまっていて、俺は急いで中に入りドアを閉めた。
机に顔を突っ伏して、彼がつらつらと語るのは
やはり大ちゃんが言っていた通り、俺のことらしい。
「伊野尾ちゃんの魅力はなぁ、可愛いとこもそうだし、綺麗なとこもそうだけど
純粋で優しいところなんだよ……俺はそこに惚れたんだよ、そこに。
後輩の俺がちょっと生意気な口聞いても、全部受け止めてくれるその度量……
まるで聖母のようだ……現代の聖母……マリア様の代わりに伊野尾ちゃんを崇めたい。
でも……時々不安になるんだ……。」
恥ずかしくなるくらいのことを堂々と発していた彼から漏れる、
弱々しく、消え入りそうな声……
俺はそっとその声に耳を傾けた。
．
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ひまちぃ(プロフ) - 本日『好きだよ、痛いくらい。【×in】Part4』を公開いたしました。リクエストされていた作品も、今リクエスト中の作品も全てそちらに書かせて頂きますので、お手数お掛けするとは思いますが、そちらをご覧ください。ひまちぃでした！！！！ (2022年1月10日 16時) (
レス) @page40 id: aaba219193 (このIDを非表示/違反報告)
ひまちぃ(プロフ) - Nana72921256さん» リクエストありがとうございます！！Part1.2にも記載した通りPart3の編集画面を開けなくなってしまったので😢リクエストは今作成中のPart4内で受けさせていただきます！！ (2022年1月5日 21時) (レス) id: aaba219193 (このIDを非表示/違反報告)
Nana72921256(プロフ) - というパタンが成立できるのでしょうかな。周りの人たちに好きな子ができたと宣言するLEO様、いかがでしょうか。ひまちぃさん、機会があればぜひお考えてください💓 (2022年1月5日 20時) (レス) @page40 id: 151c04c7db (このIDを非表示/違反報告)
Nana72921256(プロフ) - ここでリクエストさせていただけませんか。私ネット音痴なので、ツクウラのDM欄を探しましたが失敗しました😢。ところで、今日大ちゃんは伊野尾ちゃんがゲームする時必ず女性キャラをするといました。ゲームで好きな女の子（ネットオカマ伊野尾)と出会った山田さん (2022年1月5日 19時) (レス) @page40 id: 151c04c7db (このIDを非表示/違反報告)
ひまちぃ(プロフ) - Nana72921256さん» いつもご愛読いただきありがとうございます！常時リクエストも受け付けていますので、機会があったら是非！！ (2022年1月4日 0時) (レス) id: aaba219193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまちぃ | 作成日時：2021年9月19日 22時
