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山田side
「いやぁ、でも珍しいね。山田が家に誘って来るなんて。」
「たまには俺だって、伊野尾ちゃんと仲を深めたいのよ。」
目の前で俺が淹れた紅茶をこくこくと嗜む伊野尾ちゃんを見つめる。
伊野尾ちゃんはそんな俺を見て、少し奇怪そうな顔をしたが
すぐに元の柔らかな表情に戻って、空になったティーカップをことりと置いた。
あ、勿論この紅茶には皆さんが期待する様なお薬は入っていない。
俺はあくまで『伊野尾ちゃんの意思で』ゲームまで持っていきたいもの。
そう、今の俺は余裕のある完璧紳士。いくら伊野尾ちゃんでも今の俺を上回ることはできな、
「で？山田はなんで急に俺を抱きたくなったの？」
「ンッブッッッ！！！！」
逆流した。全て。
口に含んだ紅茶も。俺の想いも。
彼の一言で全てが水に流れた。
なんで？いつ？どこで？
彼は俺の計画に気がついた……！？
「ぇ……は、え！？」
「山田きたなーい……。」
そう言いながらティッシュ箱をニコニコと差し出して来るその人の表情に
何時も夜事情を嬉々と語っている時の様な明るさはなかった。
どこか困った様に眉を下げて、『やめておけ』とでも言うような表情。
そんな彼を見ているうちに、動揺して早鐘を打っていた心臓は落ち着いていき
逆に喉元の辺りに怒気とも捉えられる様なムカムカしたものがせり上げて来るのを感じた。
「ッ俺は、伊野尾ちゃんを抱かないよ。」
怒りの感情が表に出ない様に、笑顔を貼り付けたまま俺は言った。
大丈夫、落ち着け。少しだけ作戦がずれただけ。
やる事自体は、変わらない。
「え？」
「俺は抱かない。ただ、言ったでしょ？ “ゲームをしよう” 。」
「……ゲーム？」
何時もの余裕そうな雰囲気は何処へやら、
少し曇った表情で眉を顰めた伊野尾ちゃんを横目に
俺はそっと立ち上がりベッド脇の棚の戸を開けた。
そのままあるモノを引っ掴んで、伊野尾ちゃんの目の前のローテーブルに投げると
伊野尾ちゃんはびくりと肩を震わせて、“ソレ”を一瞥した後
驚いた様に俺を振り返って、でもすぐに表情を戻し口元に笑みを浮かべる。
「……悪趣味だね。」
「なんとでも言って？」
「へぇ、で？どういうゲームなの？」
「これから40分、俺は伊野尾ちゃんを好き勝手する。
だけど抱かないし、薬も使わない。約束するよ。
40分の間で伊野尾ちゃんがたった一言、ソレを言った時点で俺の勝ち。
そしたら伊野尾ちゃんは、今繋がっている男全員と関係を切って。」
．
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ひまちぃ(プロフ) - 本日『好きだよ、痛いくらい。【×in】Part4』を公開いたしました。リクエストされていた作品も、今リクエスト中の作品も全てそちらに書かせて頂きますので、お手数お掛けするとは思いますが、そちらをご覧ください。ひまちぃでした！！！！ (2022年1月10日 16時) (
レス) @page40 id: aaba219193 (このIDを非表示/違反報告)
ひまちぃ(プロフ) - Nana72921256さん» リクエストありがとうございます！！Part1.2にも記載した通りPart3の編集画面を開けなくなってしまったので😢リクエストは今作成中のPart4内で受けさせていただきます！！ (2022年1月5日 21時) (レス) id: aaba219193 (このIDを非表示/違反報告)
Nana72921256(プロフ) - というパタンが成立できるのでしょうかな。周りの人たちに好きな子ができたと宣言するLEO様、いかがでしょうか。ひまちぃさん、機会があればぜひお考えてください💓 (2022年1月5日 20時) (レス) @page40 id: 151c04c7db (このIDを非表示/違反報告)
Nana72921256(プロフ) - ここでリクエストさせていただけませんか。私ネット音痴なので、ツクウラのDM欄を探しましたが失敗しました😢。ところで、今日大ちゃんは伊野尾ちゃんがゲームする時必ず女性キャラをするといました。ゲームで好きな女の子（ネットオカマ伊野尾)と出会った山田さん (2022年1月5日 19時) (レス) @page40 id: 151c04c7db (このIDを非表示/違反報告)
ひまちぃ(プロフ) - Nana72921256さん» いつもご愛読いただきありがとうございます！常時リクエストも受け付けていますので、機会があったら是非！！ (2022年1月4日 0時) (レス) id: aaba219193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまちぃ | 作成日時：2021年9月19日 22時
