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�睫�side
「……ん、んぅ……。」
「あ、伊野尾くん、起きたの？」
俺の膝の上で丸くなっていた毛布の塊が、もぞりと動いて
布を纏っていたからか、先程よりも赤みが増した顔が覗く。
ゆっくりと腰に巻き付いてくる腕を受け入れるように、彼の背中を手でぽんぽんと叩けば
伊野尾くんは俺の腹にぐりぐりと頭を押し付けてきた。
「ゃ、ぶぅ……は？」
「薮くんは撮影だよ。」
“ 撮影 ” その単語を聞いた瞬間、分かり易く顔を顰める伊野尾くんに
ほんの少し前、『離れたくない』と喚きながらも、
光くんに引き摺られながら出て行った薮くんの姿を見せてやりたいくらいだ。
「ぉれ、の……こと……おいてった……の。」
「違う違う、伊野尾くんはお熱でしょ？撮影いけないの。」
「……んぅ〜〜、」
優しくふわふわの髪の毛を手櫛で梳かしながら
なるべくゆっくりと優しく言い聞かせるが、彼の機嫌は治らない。
ポカッと俺の胸板に弱々しいパンチを打ち込むと
軈て、頭を俺の肩に預けて船を漕ぎだした。
さっきよりも確実に落ち着いた呼吸音に
何故か俺まで寝てしまいそうな程の安堵感に襲われる。
「本当に、よかった。」
楽屋に入ってきた途端、ソファに埋もれるようにしてぐったりと横たわる伊野尾くんと
その横で涙目で狼狽える山田が目に入ってきて
俺ってば本当の本当に腰が抜けると思ったんだから。
その後、ずっと隅で縮こまっている山田に話を聞けば
『伊野尾ちゃんさっきまでは大丈夫だったのに、急に倒れて……
体起こそうとしたら泣きながら拒否するから……っ！！』
と、これまたイケメンの面影もない山田が珍しくも号泣してた。
恐らく伊野尾くんの事だから、後輩に頼りたくは無かったんだろうけど
山田なんて引きずっちゃうタイプなんだし、素直に頼ってやってもいいのになぁと思う。
伊野尾くんってば、最初から殆ど薮くんにしか弱音吐かないんだもん。
そんなんじゃ、いつか俺らがいない時に倒れちゃったりしたら
負けず嫌いな君は最後の最後まで見栄を張って、
最終的には存在ごと跡形もなく消えてしまうんじゃないかなんて
非現実的な事も、考えたりするんだよ。
俺の耳元で、緩く熱の篭った息を漏らした伊野尾くんは
朝見た時よりも大分良くなっているようだった。
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ひまちぃ(プロフ) - 本日『好きだよ、痛いくらい。【×in】Part4』を公開いたしました。リクエストされていた作品も、今リクエスト中の作品も全てそちらに書かせて頂きますので、お手数お掛けするとは思いますが、そちらをご覧ください。ひまちぃでした！！！！ (2022年1月10日 16時) (
レス) @page40 id: aaba219193 (このIDを非表示/違反報告)
ひまちぃ(プロフ) - Nana72921256さん» リクエストありがとうございます！！Part1.2にも記載した通りPart3の編集画面を開けなくなってしまったので😢リクエストは今作成中のPart4内で受けさせていただきます！！ (2022年1月5日 21時) (レス) id: aaba219193 (このIDを非表示/違反報告)
Nana72921256(プロフ) - というパタンが成立できるのでしょうかな。周りの人たちに好きな子ができたと宣言するLEO様、いかがでしょうか。ひまちぃさん、機会があればぜひお考えてください💓 (2022年1月5日 20時) (レス) @page40 id: 151c04c7db (このIDを非表示/違反報告)
Nana72921256(プロフ) - ここでリクエストさせていただけませんか。私ネット音痴なので、ツクウラのDM欄を探しましたが失敗しました😢。ところで、今日大ちゃんは伊野尾ちゃんがゲームする時必ず女性キャラをするといました。ゲームで好きな女の子（ネットオカマ伊野尾)と出会った山田さん (2022年1月5日 19時) (レス) @page40 id: 151c04c7db (このIDを非表示/違反報告)
ひまちぃ(プロフ) - Nana72921256さん» いつもご愛読いただきありがとうございます！常時リクエストも受け付けていますので、機会があったら是非！！ (2022年1月4日 0時) (レス) id: aaba219193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまちぃ | 作成日時：2021年9月19日 22時
