心地よい嫉妬 ページ46
「おい、ラドル。この先輩は……？」
「あ、ごめんね！紹介するよ！こちらファング先輩。僕の勉強見てくれてたんだ。」
「や、やぁ……初めまして。」
ジャックはしばらくファング先輩を凝視すると僕の手を引いた
「おわ！？」
「どーも。じゃ俺達これから飛行術のテストなんで。」
「ちょ、ジャックー！？」
僕はズルズル引きずられていく
一体どうしたっていうのか
ジャックらしくないなぁ……
残されたファング先輩は戸惑っている様子で、僕は慌ててフォローした
「すみません先輩！また今度紹介しますから！」
「う、うん……。それじゃまたね……。」
僕はジャックに引き摺られるままその場を後にした
「あの、そろそろ離してくれないか？」
「ああ悪い。」
僕達は飛行術のテストのためグラウンドまで来ていた
やっと解放された僕は腕をさすりながらため息をつく
「もー、酷いじゃないか。」
「悪かったよ。……それより、お前あの先輩とどんな関係だ？」
「何が？」
「だからさっきの先輩と……ここ最近ずっと一緒だっただろ。」
「ああ、あれはただ勉強教えてもらっただけだよ。」
「……俺を放ってか？」
ジャックは拗ねたように言った
……まさか嫉妬！？
あのジャックが！？
「〜っ！」
「おわっ！？」
僕嬉しくなってしまってジャックの背中を叩いて言った
ジャックとは昔からの仲だ
一緒に勉強して、特訓して、遊んで走って笑いあって
最近はお互い部活なんかで忙しくて一緒にいる時間は減ったけどそれでも大好きな親友に変わりはない
だからこそその言葉が聞けて嬉しかった
僕だけじゃなく、ジャックも僕のことを好きでいてくれていると再確認できたから
「なんだよ、寂しかったならそう言ってくれればよかったじゃないか。そしたら休み時間以外でも勉強会の時間取ったのにさぁ！」
「べ、べべ別にそういう訳じゃねぇ！」
ジャックは顔を赤くして否定するが僕は構わず続けた
「そんなに恥ずかしがらなくてもいいでしょ？意外と照れ屋さんなんだからぁ〜。」
「ば、馬鹿野郎！お、俺は別にそんな……ただ先輩とかにたかられてねぇかとかそういう心配をだな……」
「心配しなくてもファング先輩は魔導工学が得意なただの先輩だよ。どうしても期末で一位を取りたかったから。にしても、僕嬉しいよ。嫉妬してくれるくらい好かれてるとは思ってなかったから。」
「……！……そうかよ。」
ジャックは口ではそっけなくも、柔らかく笑顔を浮かべた
「ふふ。さ、早くいこ！」
僕はジャックに手を差し伸べた
「おう。」
こうして引き続きまたテストが始まった
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リゼ - またたびはまたさん» 続きをお恵みください！お願いします！ (2022年9月7日 15時) (
レス) id: d9fc6c506c (このIDを非表示/違反報告)
リゼ - 続きをお恵みください！お願いします！ (2022年7月27日 8時) (レス) @page35 id: d9fc6c506c (このIDを非表示/違反報告)
あんかけうどん(プロフ) - またたびはまたさん» ありがとうございます！励みに頑張りますね！ (2022年6月14日 19時) (レス) id: 8768b9e08b (このIDを非表示/違反報告)
またたびはまた(プロフ) - 3枚目失礼します！これからも更新頑張ってください！ http://uranai.nosv.org/img/user/data/a/b/0/ab06fd1e3d0ca81260806a2186d7b3da.jpg (2022年6月14日 17時) (レス) id: 0846684c6a (このIDを非表示/違反報告)
またたびはまた(プロフ) - イラストかけました！文字数制限があるので2,3回に分けてコメントさせていただきます！ http://uranai.nosv.org/img/user/data/b/6/1/b6176f6e6f230704bddd05aed4a79b3a.png http://uranai.nosv.org/img/user/data/3/6/e/36e1f1aab5fa3f7ed26476f53b74cfb3.jpg (2022年6月14日 17時) (レス) @page33 id: 0846684c6a (このIDを非表示/違反報告)
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