彼は『彼』じゃない ページ42
「そうはいきません。ファング先輩今日は苦手な歴史の勉強するご予定があるでしょう？邪魔しちゃいけませんから。」
「うぐ……！わ、わかったよぉ。」
「フフ。では失礼します！」
僕は立ち上がり部屋を後にした
「ふぅ……」
『おい、お前あいつのことどう思う？』
ふとランドールが聞いてきた
「どうって……いい先輩だと思う。」
『そうじゃねぇ、あいつがお前に何かしようとするんじゃないかって聞いてんだよ。』
ランドールの言葉にギクリとした
確かに……ファンガスはランドールに少なからず負の感情を抱いていてもおかしくない
しかしファング先輩はファンガスではないし、ファンガスだった頃の記憶もない
「ランドール、レクサスの時も言ったよね。彼はジェフェリー・ファング先輩。君のパートナーだったジェフ・ファンガスじゃない。」
『……』
「君だって過去は忘れて心機一転新たな人生を歩みたいって言ってたじゃないか。ここに君の敵になる人達はいないよ」
『え、何？体くれる気になったわけ？』
「んなわけないでしょ。」
『ちっ。』
ランドールは舌打ちをして黙り込んだ
相変わらずだなぁもう
「さ！このあとはテスト前最後のバイトのあとお勉強だ！」
『おい、たまには勉強しない日作ってもいいんじゃねぇか？また体ぶっ壊して倒れるぞ。んでジャックにまたどやされるんだ。』
「うぐ。」
僕はぐうの音も出ずに押し黙るしかなかった
「ま、まぁ？今回は頑張るから大丈夫だよ。魔法石も余分にあるし、毎日6時間睡眠心がけてるし……」
『へぇ……』
「……そんな目で僕を見るなよ！」
疑惑の目を向けるランドールに僕は背を向けて走った
その後バイトと予習復習を終えた僕は
僕はベッドに飛び込んだ
「あーあ、今日も疲れた〜」
ゴロゴロしながらも一週間後のことが頭から離れない
今回のテストは先生達も張り切って作ったらしい
名門ナイトレイブンカレッジの難問達
それらを乗り越えてもしも百点を取れたならきっと僕は注目の的になれる
誰からも嫌われない、人気者になれるんだ
「よし！寝坊しないように早く寝よう。」
僕は意気込んで目を閉じた
ーーーー
「続いては！サ☓☓☓対ボックス！」
歓声が響き渡るスタジアム
ここでやらなきゃチームの足を引っ張ってしまう
なんとしてでも勝たなきゃいけない
隣には青いもふもふの問題児
あいつの隣には陣取った巨体
ここで勝たなきゃ
勝って僕は彼を……
開戦を告げるラッパが鳴り、僕は素早く駆け出した
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リゼ - またたびはまたさん» 続きをお恵みください！お願いします！ (2022年9月7日 15時) (
レス) id: d9fc6c506c (このIDを非表示/違反報告)
リゼ - 続きをお恵みください！お願いします！ (2022年7月27日 8時) (レス) @page35 id: d9fc6c506c (このIDを非表示/違反報告)
あんかけうどん(プロフ) - またたびはまたさん» ありがとうございます！励みに頑張りますね！ (2022年6月14日 19時) (レス) id: 8768b9e08b (このIDを非表示/違反報告)
またたびはまた(プロフ) - 3枚目失礼します！これからも更新頑張ってください！ http://uranai.nosv.org/img/user/data/a/b/0/ab06fd1e3d0ca81260806a2186d7b3da.jpg (2022年6月14日 17時) (レス) id: 0846684c6a (このIDを非表示/違反報告)
またたびはまた(プロフ) - イラストかけました！文字数制限があるので2,3回に分けてコメントさせていただきます！ http://uranai.nosv.org/img/user/data/b/6/1/b6176f6e6f230704bddd05aed4a79b3a.png http://uranai.nosv.org/img/user/data/3/6/e/36e1f1aab5fa3f7ed26476f53b74cfb3.jpg (2022年6月14日 17時) (レス) @page33 id: 0846684c6a (このIDを非表示/違反報告)
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