頼りなさい ページ17
「いいことラドル。あんたの実力はそれなりに認めてる。ポテンシャルもね。努力家なところも好ましい。けれどね、まだ完璧と言うには未熟すぎる。一人でどうこうできる段階じゃないわ。だから、困ったことがあるならアタシ達を頼りなさい。あのオクタヴィネル三人衆の頼みだって無理に聞かなくていい。ルークをけしかければ黙るわ。」
「ヴィルさん……」
キョトンとする僕にヴィルさんは言う
「まぁ今はマジカメモンスターを撃退することが最優先ね。頑張りなさい、期待してるから。」
「は、はい!」
気品に微笑むヴィルさんに僕は微笑み返した
頼りなさい……か
確かに僕は他人をあまり頼れない
そうだな……頑張ってみよう
「フフ。よかったら今度映画研究会にいらっしゃい。貴方の怖がらせの技術は演技にも応用できそうだし。よければまた改めてご教授願えるかしら？」
「わかりました。喜んで！」
「そうそう、素直でよろしい。それでこそラドルだわ。」
ヴィルさんはまた僕の頭を撫でくりまわした
そんなに撫で心地いいのかな僕の髪って
「余程ラドル君ががグレたのがこたえたようだねヴィル。そんな君も素敵だ！」
「おだまりルーク！全く……それじゃあラドル、吉報を待ってるわ。」
「はい！」
そう言ってヴィルさん達は去っていった
……にしてもグレたって
そんなにランドールの教習はやばかったんだろうか
まぁ口調は荒いし素直じゃないしそうもなるか……
「ランドールも僕に化ける努力してよね。」
『なーんで俺の体なのにそんな努力しなきゃなんねーんだよ。』
「僕の体だってば。」
『俺の体だ。』
「わからずや。」
ムスッとするとやれやれといった感じでランドールはため息をついた
なんの反省の色も見えないよこんちくしょう
僕の体なのに……
『ハイハイ。まぁそんなことより今はマジカメモンスターか。っし、とにかくインパクトある演出にするぞ。覚悟はいいな？』
「勿論。ギャフンと言わせてやろう。」
『お前にできんのかねー。』
そんな話をしながら僕は自分のブースへと向かった
ーーーーーーー
「ヴィルは本当にムシュー・カップケーキが好きだねぇ。」
「何よ急に。同郷なじみってだけよ。」
「でも彼はジャガイモではないのだろう？」
「当たり前よ。エレメンタリーの時にみっちり躾けたんだもの。今だって、生活習慣に関しては心配だけど言いつけは守っているし。自慢の教え子よ。」
「そうか……」
「どうしたの？」
「いや！別に。気にしないでおくれ！」
「そう？」
「ウィ！」
……本当に、このまま平穏であればいいけれど
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リゼ - またたびはまたさん» 続きをお恵みください！お願いします！ (2022年9月7日 15時) (
レス) id: d9fc6c506c (このIDを非表示/違反報告)
リゼ - 続きをお恵みください！お願いします！ (2022年7月27日 8時) (レス) @page35 id: d9fc6c506c (このIDを非表示/違反報告)
あんかけうどん(プロフ) - またたびはまたさん» ありがとうございます！励みに頑張りますね！ (2022年6月14日 19時) (レス) id: 8768b9e08b (このIDを非表示/違反報告)
またたびはまた(プロフ) - 3枚目失礼します！これからも更新頑張ってください！ http://uranai.nosv.org/img/user/data/a/b/0/ab06fd1e3d0ca81260806a2186d7b3da.jpg (2022年6月14日 17時) (レス) id: 0846684c6a (このIDを非表示/違反報告)
またたびはまた(プロフ) - イラストかけました！文字数制限があるので2,3回に分けてコメントさせていただきます！ http://uranai.nosv.org/img/user/data/b/6/1/b6176f6e6f230704bddd05aed4a79b3a.png http://uranai.nosv.org/img/user/data/3/6/e/36e1f1aab5fa3f7ed26476f53b74cfb3.jpg (2022年6月14日 17時) (レス) @page33 id: 0846684c6a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
