争奪戦 ページ39
「ちょっとジェイド！うなぎちゃんにそんなもん食べさせんなよ！」
「おやおや、しかしラドルさんは特に気にせず召し上がってますが？」
「ジェイドが食わせるからだろ！？」
「ま、まぁまぁ……」
僕は打ち上げにてひたすら口に食べ物を放り込まれていた
フロイド先輩からはたこ焼きを
副寮長からはきのこのソテーを
美味しいからいいけど二人は何故か喧嘩している
「あの、僕きのこも全然食べられますよ。美味しいですし……」
「うなぎちゃん正気！？こんな土臭いのよく食えるね！？」
「洗ってあるから土臭さとかはないかと……食感や風味が好きなので僕は構いません。きのこと言っても多種多様種類がありますし毒キノコの方が旨味があって物によっては下処理をきちんとすれば食べられる様になる物もありますし……」
「おやおやおや！ラドルさんもしや山やきのこにお詳しいので？」
「え、えぇまぁ……職業柄きのこもとりますし野生動物の毛皮等も剥ぎます。貴重な魔法薬の原料なんかも取るのでそれはもう……」
「山を愛する会に入りませんか！？」
「ジェイドォ〜！」
「へ……」
詳しい旨を伝えると副寮長に手を取られた
フロイド先輩は不機嫌そうにキレて僕の肩を持つ
「うなぎちゃん！こいつの言う事に耳貸しちゃだめだかんね！うなぎちゃんはバスケ部！」
「おやおや、兼部でも僕は構いませんよ。週に一回でいいのです。」
「あ、でも週一参加はもうボードゲーム部と約束してしまって……」
「え……」
そう言うとどこからともなくドヤ顔のアズール先輩がやってきた
「その通り！ラドルさんは既にボドゲ部に週一でくると確約済です。残念でしたねジェイド、ラドルさんは僕らボドゲ部の物ですよ！」
「だから本部はバスケ部だっつの！」
「そんな、フロイドとアズールばかりズルい……しくしく……」
「あ、あわわ……」
しくしく泣き出す副寮長に僕はあわあわしてしまう
ど、どうしたものか……
「NRCの裏手の山で採集などをしてるんですが……同好会のメンバーも僕だけで寂しいんですよ……それにまだ陸一年目の僕にとってまだ出来ない事、難しい事も多く……」
「はぁ……」
「裏手の山は昆虫が多く生息してるんですがねぇ……」
ピクッ
「うなぎちゃん？」
「バッタやコオロギ、この前はミツバチの巣なんかもありましたねぇ……」
ピクピクッ
「バッタ、コオロギ……ミツバチの幼虫……」
「うなぎちゃん！？ちょっと！？食い付くのそこなの！？」
フロイド先輩が素っ頓狂な声を上げる
……食用の虫って高いんだよなぁ
僕は正常な判断を失っていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 41人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あんかけうどん(プロフ) - おぞうにさんさん» ありがとうございます！そのお言葉だけで報われます！これからもがんばります (2022年2月8日 0時) (
レス) id: c40c888944 (このIDを非表示/違反報告)
おぞうにさん(プロフ) - はじめまして、！！とっても面白くて、時間も忘れて一気に読んでしまいました、、！！これからも更新頑張ってください！！ (2022年2月8日 0時) (レス) @page49 id: 7bfb9453e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
