期待されてるんだ ページ4
「おっ、おぉぉぉ！？」
「スゲー!」
「飛行術ってこんなに楽しかったのか！？」
結果としてシステムは大成功だった
室内でもできる所をあえて外で行う為抵抗が少なくよりリアルな感覚になる
それぞれに小型カメラ搭載のイヤホンをつけてもらうことで的確にアドバイスもできる
実に画期的だ
「副寮長、重心をもっと下げてみてください。安定しますよ。」
「こうでしょうか……おぉ、少しよろついてたのがなくなりました！」
「その調子です！」
「な、なぁなぁ！早く次の順番回してくれ!」
「あと5分だけ待ってください。あ、フロイド先輩！あんまり揺れると落ちちゃいますよ。」
「ヒャッホー！これすっげー楽しい！もっと速く〜！」
「では次はそんな感じにしておきますね。これが終わったら次は実技ですよ。」
「はーい！」
操作パッドで連絡を切り分けながら僕は指示をしていた
後ろでは寮長が驚愕していた
「信じられない……！あんなに飛行術に苦手意識を持っていた我が寮生が率先して飛行術をしている……！」
「実際は遊園地にあるアトラクションと似たような物ですよ。好きこそ物の上手なれです！」
「……ラドルさん。」
「はい？」
ふと寮長は神妙な面持ちで言った
「今後、受け入れ難い状況になり、それを選択せざる負えなくなったとしましょう。……貴方はそんな時でも今の様に機転を効かせられるんですか？」
「仰ってる意味がよく……」
そんなのわからない
どうしてそんな事を？
でもそんな事になったらきっと僕は……
【お前はロアーのメンバーだ。選ばれた優秀な存在だ。まさか、あんな奴の為に……裏切ったりはしないよなぁ？】
「っ"あ"！？」
「ラドルさん！？」
突然の鋭い痛みに頭を抑える
何だ、今のは……
頭……痛い……
「終わったよー！うなぎちゃん！これめっちゃ楽しかったー！」
「わぁ！？」
突然フロイド先輩に抱き上げられた
あ、どうしよう考えてた事がとんだ
何だっけ、何か嫌な事が掘り起こされた様な……
でも、覚えてない
「フロイド、ラドルさんが驚いてしまっています……よ？」
「うなぎちゃん、どうしたの？ひでー顔してる。」
「……あ？」
そうだ、今はトレーニングをしなきゃ
皆に期待されてるんだ
応えなきゃ
「な、何でもありませんよ！さ、続けましょう！次の組の方はボックスの中へ！終わった方は本来の飛行術トレーニングを！今の感覚を大切に、箒に乗り目を閉じて思い返すだけでも構いません！さ、ビシバシ行きましょう！」
「「はい！」」
僕はキビキビと指示を再開した
御三方の顔は見えなかった
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あんかけうどん(プロフ) - おぞうにさんさん» ありがとうございます！そのお言葉だけで報われます！これからもがんばります (2022年2月8日 0時) (
レス) id: c40c888944 (このIDを非表示/違反報告)
おぞうにさん(プロフ) - はじめまして、！！とっても面白くて、時間も忘れて一気に読んでしまいました、、！！これからも更新頑張ってください！！ (2022年2月8日 0時) (レス) @page49 id: 7bfb9453e4 (このIDを非表示/違反報告)
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