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運命の人 ページ6
「はじめまして。俺、あなたの運命の人です。」
「え、なんて言いました？」
浦田渉から聴き捨てならない言葉が発せられた。思わず聞き返した私に怒ったのか彼は口を膨らませもう一度言った。
「だーかーら！俺はあなたの運命の人です！！」
「え、ええ…？」
このたぬき突拍子もない事いいやがったぞ。意味が分からない。何が運命の人なの。疫病神じゃないの。
そんなことを考えていると、彼は「時間がありません！こちらへ！！」と言い「え、あ、えっ？」なんて間抜けな声を出して戸惑いを隠せない私の手を引っ張って走り出した。
着いたのは校門だった。
半強制的に、校門の前に停まっている車に乗せられた。
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作者名：莉兎 | 作成日時：2018年5月18日 16時
