４３粒 ページ44
綺麗にされている受付を過ぎ、数人でエレベーターへ乗り込む。
高そうなとこ住んでんなー。とか程よくアルコールの入った彼らは呑気に感想を綴っている。
「とっとと降りろ、此処だ。」
そう言い捨て彼らをエレベーターから蹴り降ろし、自身の部屋の扉のチャイムを鳴らした。
「え、かっちゃん誰かいるの…？」
幼馴染へそう聞けばふん、とどこか嬉しそうな表情で緑谷へ視線をやる。はぁーい、と間延びした声が微かにしたかと思えば、おかえりなさい、と透き通るような声に全員の視線が一か所に集中する。
「ただいま、A。」
満足げに、完全に気を許したその表情で相手へそう返す爆豪。打合せでもしていたかのように爆豪とその女性以外が全員ほぼ同時に驚きの声を上げた。
「近所迷惑だわ死ねッ！！！とっとと入れクソが！！」
思った以上の声量に眉を顰め、クラスメイトを自宅へやや乱暴に招き入れた。
「〜〜っ、Aちゃん久しぶりっ！！元気しとったぁぁ！？」
『おちゃこ…！うん、元気だったよっ、おちゃこのこの前のニュース見たよ！犯人を投げ飛ばして取り押さえてたの、とってもかっこよかった…！』
その女性と言うのも、クラスの誰もが知るAのことだった。爆豪は今こういう関係ということを態とこういった形で彼らに示した(自慢した)のである、学生時代から変わらず何処かみみっちい。
「…すげぇ、良い匂いがするな。」
突然のことに騒いでいた彼らもその言葉で現実に帰り、確かにリビングから漂ってくるその香りに二次会だというのに空腹を促された。
『かつきが皆を連れてきてくれるから、頑張って作ってみたの。お酒買ってきてくれてありがとう、準備してくるから皆は先に座っていてね。』
それじゃあ皆のことお願いね。と自然な流れで爆豪の頬へ手を添え小さく愛らしい唇を向ければ、拒むことなく「ん。」とその唇を自身の唇で恥ずかし気もなく迎えに行く爆豪。
「ば、ばばばｂ、バクゴー…！！お、漢だぜェ…！！！」
きゃあああ！と黄色い声を無視し彼らをリビングへ通し、それからは皆でかつての思い出に話を弾ませ夜は更けていった。
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ちなみに結婚はしておらず同棲中です。
もう少し…！もう少しだけ続きます…これ完結したらかけもちの片思いと日替わり更新しますすんませんん。。。。
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引きこもり隊 - 上げて落とす！！もう、会社？の人たちひどすぎて途中真顔で見てた。最後に一言。 神作品をありがとう！！！！ (2022年8月17日 13時) (
レス) id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
?みさと?(プロフ) - まじでね…泣きました…目からハイドロポンプという個性目覚めました()ありがとう (2021年11月5日 20時) (レス) @page47 id: e07bc81cad (このIDを非表示/違反報告)
Asahi(プロフ) - kokonaさん» kokona様 お、おティッシュでお拭きくだされ…こんなんばっか書いてるのでまた見かけたらぜひ読んでやってください。お読みいただきありがとうございました！ (2021年10月2日 23時) (レス) id: 97c6c5a223 (このIDを非表示/違反報告)
kokona(プロフ) - 一気に読んで大号泣です……。 (2021年10月2日 23時) (レス) @page47 id: b89a5e7749 (このIDを非表示/違反報告)
マウントレーニア(プロフ) - ららさん» らら様 面白いだなんてそんなありがとうございます〜😭 (2021年10月2日 10時) (レス) id: 719f235832 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Asahi | 作成日時：2021年9月22日 0時
