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「ご機嫌よう」
後ろから声をかければみんな一斉にばっとこちらへと振り返る。あぁ……まってあの女の子泣いてるじゃん。
「あぁ、ごめんなさい、お取り込み中でしたか？」
「……いえそんな、大丈夫ですよ」
まるで気づいていないかのように振る舞えばリーダー格っぽい女の子がにっこりと笑って接してくるがその目からは早く帰れという圧が込められていて怖さから少しだけ後ずさりする。やっぱり怖いものは怖い。
「……」
「……なにか？」
「いえ、皆様のお名前をお伺いしたくて」
「名前？」
「あ、自分の名前もお伝えせずに不躾でしたね」
すみません、と謝り改めて彼女たちに向き直る。
「白鳥Aと申します、ぜひ仲良くしていただけると嬉しいです」
「「！」」
「ねぇ、白鳥ってあの白鳥？」
「え、やばくない？ あそこって凄いところじゃなかったっけ」
全員が驚きで目を見開き、そのうちの2人はコソコソと焦りながらリーダー格の子へ耳打ちをする。キッと私を睨みつけたあと「行くわよ」と言って私の横をとおりすぎて1階へと降りていった。
うちの家お金持ちでよかったぁ、とりあえず、一安心かな。ホッと胸を撫で下ろす。
「大丈夫でしたか？」
「っは、はい」
手を差し出せば恐る恐る手を置かれる。
「あ、あの、」
「はい？」
「………っ」
「え、」
その女の子はペコリと素早く私へとお辞儀をして紫色のリボンを靡かせて素早く去っていってしまった。逃げられた……？ ……まぁ私も悪い噂いっぱいあるから怖いよね……心が痛い。
近くのベンチへと腰掛けて、緊張からか冷たくなった手をみつめる。
……こわかった。
何今の子達、まだ小学生とか中学生の年齢のはずなのにあんなに怖いの……？ 今更ながらバクバクと心臓がなる。
あぁ、大事に至らなくてよかった。
安心からかぽろりと涙が僅かに目から零れる。
悪意を向けられるなんてあんな感じなんだ。
1階でもじろじろとみられるしコソコソとお話されるし自分の知らないところで色々言われていることを知って自分の知らないうちにメンタルにきてたみたい。
学園生活だったら人がこのパーティー以上いるからもっと悪意や好奇の目をむけられるだろう。
「……めげるなA、よわきになるな白鳥A」
大丈夫、私だったら最高のハッピーエンドを掴み取れるはず。
ぱちんと自分への応援のためにいつもより強めにほっぺを叩く。
……そろそろ1階に戻ろう。
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マスコット - 大好きな作品です(*^^*)もう更新されないんですか？めちゃくちゃ気になります (4月23日 2時) (
レス) id: f0407dfffe (このIDを非表示/違反報告)
yuu(プロフ) - 何度も読み返してニヤニヤしちゃってます。続き楽しみに待ってます✨ (7月3日 7時) (レス) @page40 id: e9ef2b1857 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 更新楽しみにしてます🥺 (6月20日 15時) (レス) @page40 id: e49244e76b (このIDを非表示/違反報告)
kazunoko(プロフ) - 3週目突入しました笑更新楽しみにしてます！ (2023年3月12日 17時) (レス) id: 38c9d09af9 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - uzuuzuさん» 応援ありがとうございます！励みになります🤍 (2023年3月3日 19時) (レス) @page40 id: d035e17497 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨 | 作成日時：2023年2月7日 22時
