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Meguro side
あ、また本読んでる。
メイドさん達が何か話しているけど、流石に数日間も対応していると段々としんどくなってきて適当に相槌をうちながら遠くのベンチに座っている彼女をみる。
ミルクティー色の見るからにふわふわとした髪の毛を今日はお団子にしてベンチに腰掛けてぶらぶらと足を揺らしている。
何読んでるんだろ、
まぁそんなこと聞けるほどA様と喋ってはいないけど。最初に出会ったのはこの家のエントランスで顔合わせをしたときで、やけに気の毒そうな顔でこっちを見るからまたか、と思った。
だけど、俺のことを親が亡くなった可哀想な子供としてみているような感じではなくて微かな違和感を覚えて。
あれからご飯を食べる時は毎回顔を合わせてはいるけど対面で喋ったことはなくてせいぜい会釈ぐらい。食事が終わったら喋りかけようと思っていてもメイドさん達が俺にずっと話しかけるせいでA様と喋る機会は一向に訪れないしメイドさん達はどうやらA様を嫌ってるみたいだったから聞くに聞けなくて。
ここの家の人達は良くしてくれるけど、やっぱりどこか壁があるというか、同情的な目で俺を見るからやりずらくて、何となく居心地が悪かった。
それでも、実の両親のように食事を抜きにしたり部屋に一日閉じ込めたりしてこないからマシな方なんだろうけど。
＿＿＿＿＿
＿＿
あれ、今日はベンチじゃなくて木に凭れてる。
無理やりつれてこられたバラ園からきょろきょろと彼女を探せばいつもと違う場所にいて、珍しいななんて思いながらみつめる。
メイドさん達は俺そっちのけで次はどこに俺を連れていくか迷ってるみたいだし、いまなら大丈夫だろうとしゃがみこんで移動すれば案外バレないものですんなりと抜け出すことが出来た。
今なら話しかけられるかなって思って近づいたけど、タイミング悪く寝ているらしくて少しだけ落胆。
「はぁ、つかれた」
ポカポカと暖かい日差しが自分の体を照らして、風がさらさらとなびいてる音が聞こえて、束の間に得た静けさという安堵感から寝転がれば自然とまぶたが下がった。
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マスコット - 大好きな作品です(*^^*)もう更新されないんですか？めちゃくちゃ気になります (4月23日 2時) (
レス) id: f0407dfffe (このIDを非表示/違反報告)
yuu(プロフ) - 何度も読み返してニヤニヤしちゃってます。続き楽しみに待ってます✨ (7月3日 7時) (レス) @page40 id: e9ef2b1857 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 更新楽しみにしてます🥺 (6月20日 15時) (レス) @page40 id: e49244e76b (このIDを非表示/違反報告)
kazunoko(プロフ) - 3週目突入しました笑更新楽しみにしてます！ (2023年3月12日 17時) (レス) id: 38c9d09af9 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - uzuuzuさん» 応援ありがとうございます！励みになります🤍 (2023年3月3日 19時) (レス) @page40 id: d035e17497 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨 | 作成日時：2023年2月7日 22時
