◇ ページ11
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ポカポカと気持ちのいい日差しが窓へと差し込む。
「わ、いい天気。ねぇ雪乃、今日は外で本を読んでもいいかしら」
「ほんとうですね、すぐに準備しますね」
風邪をひかないようにと私に軽めの上着を着させ、日傘と本を準備してくれる雪乃。
「そういえば、蓮様の調子はどう？」
「私も詳しいことはわかりません、ですが若いメイド達と一緒にいるところをよくみますね」
「そう、」
「どうかされましたか？」
「ううん、なんでもない、早く行きましょう」
やっぱり思った通りメイド達は彼に着いて回っているようで。孤独になることは無いとは言ったけど一人の時間がないのもどうなんだろうと悶々としながら芝生に足を踏み入れる。
「あの木陰にしますか？」
「うん」
分厚い本を雪乃から受け取り、芝生へと座る。ふさふさとしてた草がチクチクとしていて自然を感じてとてもいい感じ。
「風邪をひかないようにこれを」
「ありがとう」
「では私はこれで失礼します」
「うん、また何かあったら呼ぶね」
綺麗なお辞儀をしての場を去る雪乃の背を見つめる。本を読む時は集中したいだろうと思って遠くの方で見守るという気遣いができる雪乃には頭が上がらない。
「それに比べて……」
「蓮様、次は何をなさりますか？」
「蓮様、外はまだ少し肌寒いですのでこれを」
「えっと、ありがとうございます」
「……あれじゃ心も休まらないでしょ」
遠くのバラ園のほうでグイグイとくるメイドたちにタジタジとしている目黒蓮様。彼が来て1週間ほど経ったがいまだにメイドに取り合いされているようで彼が1人になったところをみたことがない。
ご飯の時に顔を合わせるがそれぐらいで私は彼と喋ったのは最初の顔合わせの時のみ。
「まぁ、孤独を感じないのはいいことだけど、あの調子じゃさすがに可哀想だよね、」
だからといって私に何ができるかと言われれば何も出来ないんだけど。
彼に付き纏っているメイドさんたちは私のことが嫌いだから大抵無視してくるし、そもそも小心者だから注意する勇気がない。
うーん、どうしようかなぁ。
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マスコット - 大好きな作品です(*^^*)もう更新されないんですか？めちゃくちゃ気になります (4月23日 2時) (
レス) id: f0407dfffe (このIDを非表示/違反報告)
yuu(プロフ) - 何度も読み返してニヤニヤしちゃってます。続き楽しみに待ってます✨ (7月3日 7時) (レス) @page40 id: e9ef2b1857 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 更新楽しみにしてます🥺 (6月20日 15時) (レス) @page40 id: e49244e76b (このIDを非表示/違反報告)
kazunoko(プロフ) - 3週目突入しました笑更新楽しみにしてます！ (2023年3月12日 17時) (レス) id: 38c9d09af9 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - uzuuzuさん» 応援ありがとうございます！励みになります🤍 (2023年3月3日 19時) (レス) @page40 id: d035e17497 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨 | 作成日時：2023年2月7日 22時
