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外から見たらなんの変哲もない普通の家。だけど家柄のおかげが大きめな家の奥、隠し扉から地下へ繋がる階段を降りれば見えてくる部屋。
そこから聞こえてくる物音は、耳を塞ぎたくなるものばかりで。
私は小さい頃から、ここに入れられていた
鎖が手足を縛りつけて重たいし、床は冷たい。傷だらけの体は青くなっていて…痩せ細った体に、最後にまともに食事をしたのはいつだろうな。なんて思ったり。
「痛い…っ、お母さん、やめて…」
《うるさいこの役立たず！》
「うっ、…」
バシンッと音が響き、倒れる体。頬がジンジンと痛む
倒れこんだ私に、今度は蹴りが飛んでくる
お母さんならまだ力が弱いから良いけど、お父さんは力が強いしお姉ちゃんは遠慮を知らない。誰だろうと痛いのは変わらないけど。
私はいつになったら、ここを出られるんだろう
毎日のように家族の暴力に身も心もボロボロだ。早くこんなところから抜け出したい
《あんたが居なければ良かったのよ…！》
「ごめんなさい、ごめんなさい…」
《何も出来ない無能なんだから、これぐらい役に立ちなさいよ…！》
吐き捨てるように冷たく言葉にして、部屋を出ていくお母さんを床に倒れながら見つめる
扉が閉まる音にホッと安心して、アザになっている箇所に触れてはじんわり痛みが広がる感覚に顔を歪めた
誰でも良い。誰でも良いから、誰か私を助けて…
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み(プロフ) - すごく心がきゅっとなる作品です。続きも楽しみにしています。 (2022年2月3日 0時) (
レス) id: b868fdc579 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優風翔
| 作成日時：2021年10月25日 21時
