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無機質な空間、机と椅子だけが置かれたこの場所。
そんな温かさも感じない部屋で、瞳に色がついていない男はただ一点を見つめるだけ
何を思っているのかわからない青年は変に大人びて不気味だ
《川��皇輝、お前に篠宮一家殺害事件及び篠宮Aさん誘拐容疑がかかってるのはわかってるな》
『はい。全部僕がやりました』
《…どうして篠宮一家を殺害したんだ》
『昔から、犯罪に興味があったんです。それ以上の理由なんてありません』
ただ淡々と、与えられた質問に答えていく男はまるで感情などないみたいに声も視線も、全てが冷たい
機械のような男に取り調べをする警察官は溜め息を吐いて頭を抱える
ピリついた空気と、それでもなお一点を見つめる男に異様な雰囲気が漂い始める
《じゃあなんで、篠宮Aさんを誘拐した？その場で殺すことも出来たはずだ》
『そうですね』
《誘拐した目的はなんだ》
『目的なんてないです。強いて言うなら、一度に全員殺しても面白くないと思っただけです。俺への警戒心を解いて、安心したところを絶望させて殺す…最高なシナリオだったんですけどね』
《それが理由か！人の命をなんだと…！》
『あの女はただの暇潰しです。それ以上でも以下でもない』
バンッと机を叩く大きな音が部屋に響き渡る
それに反応すらしない男は、一体何を考えているのか…この場にいる誰もわからなかった
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み(プロフ) - すごく心がきゅっとなる作品です。続きも楽しみにしています。 (2022年2月3日 0時) (
レス) id: b868fdc579 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優風翔
| 作成日時：2021年10月25日 21時
