白昼夢の羊 (ページ9)

今日:1 hit、昨日:11 hit、合計:59,483 hit

9 ページ9

『…黒ちゃん、織山、やめろって』

黒田「だって女の子が寝てるんだもん！見ちゃうでしょ！」

「ん、…？」

黒田「あ、起きた！」

「ひゃっ…！」

話し声が聞こえて、少しずつ意識を引き戻す。いつの間に寝たのかな…ご飯食べて、それがとにかく美味しくてえっと、えっと…

自由じゃない両手をついて体を起こし、目を擦ってまぶたを持ち上げる

その瞬間、ドアップで見えた顔に驚いて大きな声が出る。だ、誰だこの人…！

混乱していると、ドアップだった人の服を掴み引き剥がす人…この人も誰だ？あ、良かった。奥の方に皇輝さんの姿が見える。

織山「ごめん、皇輝くん。情報不足だった」

『別に良いよ。黒ちゃんも知らなかったんなら仕方ないって』

「皇輝さん、この人達誰ですか…！」

『あー、黒田と織山。俺が信用してるやつだから』

黒田「あらら、皇輝くん超懐かれてるじゃん！」

皇輝さんが信用してるなら悪い人じゃないのかな…と警戒心をちょっとだけ緩める

親しげに話す様子をジーッと見つめる。タイプはそれぞれ違って三者三様だ

織山「…ほんと、皇輝くんに懐くとは思わなかった」

黒田「普通懐かないよ、憎悪しか生まれないのにね」

「あの、さっきからなんの話を…？」

『知らなくて良い。2人共、余計なこと言わないで』

黒田「はぁーい…」