...........クロ、ロ ページ50
まだ、うっすらと意識があるのか、Aはヒソカの顔に焦点を合わせる。
A) ……クロ、ロ(ﾎﾞｿｯ)
Aは片目から涙を一筋流しながら、本当に小さくそう呟いて、瞼を閉じた。
ヒソカは強い憤りを感じた。
が、グッと堪えて、何よりもまずAの救命が先という事を理解し、やっと固まっていた体が動き出した。
自分の服を裂き、Aの傷口を直接圧迫する。
事前に呼んでいたイルミの到着を待つ他ないが、果たして来てくれるのか一抹の不安が頭をよぎる。
イル) …まだ、生きてるの？
ヒソ) っ、ああ、来てたんだね。
…悪いけど、早いとこ本職の人を呼んでくれないかい？君の家の人ならすぐ来れるだろ？
ヒソカは動揺を悟られないように、イルミの方を向かずにそう答えた。
無事、ゾルディック家の救護班にAを引渡し終わると、イルミが口を開いた。
イル) …ヒソカも来る？
イルミはヒソカを決して家に呼ばない男だと思っていた為に、ヒソカはその言葉に一瞬耳を疑った。
ヒソ) (…Aが関わると、変わるもんだね♦まぁ、ボクも人の事言えないか♧)
…まだ、する事があるから♦
Aは、一旦、君に預けるよ♠
イル) …あっそ。
まぁ、元々お前のじゃないけど。
…もう、殺るんだ？
ヒソ) …うん❤
もうすぐ、ヤ れるんじゃないかな♠
玩具(彼)の代わりも見つけたし…
…流石にイラついちゃって♡
イル) …そ。
ま、なんでもいいけど、殺すんなら早く殺しちゃいなよ。Aが、起きる前に。
ヒソ) …相変わらず惨いことを言うね♦
イル) お前に言われたくない。
Aは絶対邪魔するでしょ。
面倒なことになる前に先に殺す方がいいに決まってるじゃん。
ヒソ) (…まぁ、確かにそうかも♧)
ヒソカは何も言わずに笑みを浮かべると、イルミに背を向け、立ち去った。
ヒソカは1人、アジトに帰りながら不気味な笑みを浮かべる。
ヒソ) (クロロは必ず殺すけど、ボクとしては、Aの目の前で死んで欲しいかな♦
君達は一体どんな顔をするだろう、想像しただけで興奮しちゃうよ…♡
…あぁ、A…
君は、全て空っぽにしてから、ボクだけのモノにしてあげる❤
嫌なんて言われても、もう、放さないよ♠)
…ボクは君にも怒ってるんだから♪
ヒソカは、少し怒気を含めた語調でそう呟くと、まだ酒盛りをしている幻影旅団のアジトに足を踏み入れていった。
クロ) …帰ったか。
ヒソ) …うん❤
ヒソカは団長の姿を見て、怪しく笑いながらそう答えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シロ(プロフ) - 1章の字を間違えてました、すみません...。 (2020年2月10日 10時) (
レス) id: 6110f6241d (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 凜々子さん» 凜々子さん！！ありがとうございます！！一生から読み続けてくださり、その上嬉しいコメントも頂けて、感無量です！ちょっと本気で涙が出そうです！！私も私の作品に触れてくださっている読者さんが大好きです！！(迷惑だったらごめんなさい！) (2020年2月10日 10時) (レス) id: 6110f6241d (このIDを非表示/違反報告)
凜々子(プロフ) - 一章からずっと見続けてます！やっぱりとても面白いです！十星押しときました！これからも応援してます！めっっっちゃ好きです！（唐突の告白） (2020年2月10日 10時) (レス) id: 132cc7b19e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シロ | 作成日時：2020年2月5日 23時
