...これ、は？ ページ13
A) さすが200階クラスだ！1発じゃあやられねーよな！
Aはネロがリングに上がるのを待つ。
ネロは服を叩きながらリングに上がる。
ネロ) じゃあ、今度はボクから。
ネロはAに真正面から向かって攻撃を繰り出す。
Aはそれを受けながら考える。
A) …(まぁ、今までの奴らよりは速さもあるし、衝撃も強い。けど、そこまで強いとは思わないな。こいつが5回も勝った理由は、何だ？)
ネロ) 結構、しぶとい、ね！
A) ｽﾝ …(こいつ、匂いキツイな)
キル) (ネロの動きは無駄がないし、悪くない。けど、その程度じゃ、まだ、Aには届かない。
そいつを捕らえるには、何か策を練らないとだぜ、王子さん笑)
その後もネロの攻撃にAが反撃して、またポイントが加算される。
ポイント数は0ｰ6までになった。
実況) おおーっと、ネロ選手、地道に攻撃を繰り出すも一向にポイントが取れません！
A選手のフットワークの軽さと素早さが災いしているのでしょう！
A) おい、早く本気を出さないと、ポイントで勝っちまうぜ？…そんなの、つまんねーだろ？
Aは少しイライラしているようだった。
ネロは薄く笑う。
ネロ) おかしいな、これでも本気だし、ボクはこうして勝ってきたんだけど。
A) …そうか。よっぽど弱い奴とやったんだな！じゃあ、お前にもう用はないな！
Aは前傾姿勢になり、最後の攻撃をしようと足に力を込めた。
しかし、ネロは笑ったまま、動こうとしない。
その時、Aは自身の体に僅かな違和感を覚えた。
A) …？(足にオーラが集中しない…？)
ネロがﾆﾔﾘと笑った。
ネロ) もう、効いているんだろ？
A) …何の話だ？
ネロ) ボクに計5発も食らわせてまだ自由に体を動かせるなんて驚いたよ。
まぁ、でもそれも、もう時間の問題かな？
ゴン) …！キルア！Aの体っ！
キル) ！？ …花…？
ネロ) 開花だ。いや、それにしても君の抵抗力には苦労したみたいだね。
A) …これ、は？
いつのまにか、Aの体の至る所に赤い花が咲いていた。もちろん、根はAの体に埋まっている。
その瞬間、Aの体から大量のオーラが吸い取られるのを感じ、体がふらつく。
ネロ) とても美しい。。その花はボクの念で出来ている、世界でたった一つの花なんだ。
名を《月夜の調べ(スイートスメル)》。
とても、いい香りがするだろ？
Aの体は成長し続ける花にだんだんと蝕まれていく。
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作者名：シロ | 作成日時：2020年1月16日 11時
