全く、なんだあいつらは。 ページ35
とうとう一人の男が無視し続けるAの態度に我慢ならず、肩を掴む。
が、Aは無意識のうちにそれと同時にその男の腕を捻って地に伏せさせた。
そこで、ようやくAの視線が男たちに向けられる。
A) ん、なんだお前ら。
男) っ、てめぇ、何してくれてんだ！！
仲間が一瞬で地に伏せられて、他の男は動揺する。
そこで、Aは素直に自分が掴んでいた男の手を離し解放する。
A) おお、すまないな。考え事をしていたもので。…それで、何か用か？手短に頼む。今、追われているんだ。
男) こいつ、男をおちょくりやがって！！
A) ？ 待て待て、俺は別にお前らをバカにしていないぞ！！ おい、あまり目立つようなことはしてくれるな！
Aは襲い掛かる男たちの攻撃をスルスルと避けながら説得する。しかし、それがまた男たちを逆上させた。
A) この状態の俺がお前らに手を出したら、お前らの体はひとたまりもないんだぞ！！
Aは自身が纏の状態であるが故に果たして一般人に攻撃をしていいものか、と躊躇し困っていた。
A) うーん、でも纏を解いたらペナルティ増えるしなぁ…。
しかし、Aの計らいも虚しく、男たちは懲りずに攻撃を繰り返してくる。
数人の男たちの攻撃を颯爽と避けるAたちの周りに、不幸にも人が集まってしまっていた。
これでは、ヒソカに見つかるのも時間の問題だ。
A) 何なんだお前らは！俺がお前らに何をした？
何が目的だ？
男) ちょこまかと、避けるんじゃねぇ！！
A) そうか、分かった！よく分からないが1発当たってやるからそしたら消えろ。
Aはもう投げやりになっていた。
男たちは舐めた口を聞き続けるAに殺気立っていた。そして、一人の男がAの顔を目掛けてなぐりかかる。
Aは目をやられることを嫌い、目を瞑った。
…しかし、しばらく待つも痛みを感じない。
不思議に思い目を開ける。
A) ！！ ヒソカ…！
そこには、ヒソカがAの眼前にある男の拳を受け止め、ニコニコと笑ってAを見ていた。
ヒソ) A、自分は大事にしないと❤
ヒソカはそう言うと、視線をAから男たちに向けた。Aに背中を向けているのでヒソカの顔は分からないが、男たちの顔には恐怖の色が見える。
ヒソ) この子に、何か用かい？
ヒソカが低い声でそう尋ねる。
すると、一人、また一人と男たちが悲鳴をあげながら逃げていった。
A) 全く、なんだあいつらは。
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あくあ(プロフ) - 楽しかったです！更新待ってます。 (2020年1月7日 16時) (
レス) id: dc9ee0df32 (このIDを非表示/違反報告)
あくあ(プロフ) - カ、カッケエ．．．．．！ 更新頑張ってクレメンス。 (2020年1月6日 18時) (レス) id: dc9ee0df32 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - あくあさん» あくあさん、4章に続いてコメントありがとうございます！！できる限り頑張ります！ (2020年1月4日 13時) (レス) id: 6110f6241d (このIDを非表示/違反報告)
あくあ(プロフ) - シロさん！更新頑張ってください！ (2020年1月4日 12時) (レス) id: dc9ee0df32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シロ | 作成日時：2019年12月31日 12時
