彼は神の子 悪魔の子 5章

ズシの目的もな！ ページ29

キルアとゴンに誘導されて、Aも渋々受付に向かった。

受付) 200階クラスへようこそ。
こちらに登録の署名をお願い致します。
…早速、参戦の申し込みもなさいますか？

3人は、190階以下で聞かれてこなかった問に首を傾げる。

A) どういう事だ？

受付) このクラスは申告戦闘制と言いまして、90日間の戦闘準備期間を用意してございます。
その間であれば戦いたい日に戦っていただけるシステムなのです。
1度戦闘を行えばまた90日間の準備期間が与えられます。

キル) へぇー。期間内に戦わないと？

受付) その場合は即失格となり、登録が抹消されてしまいます。

ゴン) 1度戦えばってことは…このクラスは何回も戦うの？

受付) このクラスをクリアするには10勝が必要となります。しかし、10勝する前に4敗してしまいますと、これまた失格となります。

A) 10勝したらどうなるんだ？

受付) はい、晴れて10勝致しますと、フロアマスターに挑戦することが出来ます！！

3人) フロアマスター？

受付) フロアマスターとは、21名の最高位闘士のこと！！230階から250階までの各フロアをそれぞれたった1人の闘士が占有しています！

A) ってことは、そいつに勝てば、俺が1フロア貰えるってことか！

受付) はい！！

受付とAが盛り上がっているのを他所に、ゴンとキルアはあまり興味がないようで関心を示さなかった。

キル) そんだけ？

キルアが受付の期待とは裏腹の問をすると、受付は焦ったように続ける。

受付) もちろん違いますとも！
フロアマスターになれば、なんと！！2年に1度最上階で開かれる格闘家の祭典！！バトルオリンピアに出場する権利が得られるのです！！

A) バトルオリンピア！！おもしろそー！！

受付の必死の売り込みも虚しく、これもAの心にしか届かなかったようだった。

キル) そんなことよりさ、最上階には他に何かないの？(( そんなこと！？

受付) その大会で優勝すれば最上階が優勝者の家になるのよ？！世界で最も高い私邸と呼ばれ、とっても名誉な事なの！！
それに、副賞として毎回超希少なお宝がいくつも贈呈されるわ！！

A) おお！！お宝！！

ゴン) あれ、キルアの家って標高何メートル？
キル) 3700。
受付) ！！？
A) なんだ、じゃあ世界1では無いんだな！！

受付嬢は奇妙な3人の冷めた子供相手に動揺していた。

キル) どーする？オレ、最上階の秘密わかったからもーいーや。
A) ズシの目的もな！

そこで、念を教えて貰った！→←え、あいつらはいいのか？

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