っ、ダメだ! ページ16
その後、3人はAの提案でズシ本人に"レン"について聞きに行った。
ズシ) "レン"はヨンタイギョウの1つっす。
ヨンタイギョウとは、シンを高め、シンを鍛える、全ての格闘技に通じる基本っす。
ズシは3人が初めて聞く専門用語のような言葉を羅列する。そのせいで、3人の頭の上には?マークが浮かんでいる。
ズシ) テンを知り、ゼツを覚え、レンを経て、ハツに至る。要するにこれ全てネンの修行っす!!
以上っす!!
キル) わかんねーよ!!
ズシが自信満々にそう語り終えると、痺れを切らしたキルアがズシに突っかかる。
A) 確かに、聞いたことの無い言葉のオンパレードだったな!!全く分からん!
Aもお手上げと言うように首を振っている。
ゴンも脳内パニックを起こして、うなり続けている。
そんな、カオスな状況に助け舟を出すかのように現れたのがウイングだった。
ウイ) ズシ!あなた、いつから人に教えられる程物を修めたのかな?
…ゴン君、キルア君、A君。
昔の訓辞に「物事とは中途半端に知ることで、何も知らないより分からなくなる。」とあります。
A) お、俺それ知ってるぞ!!生兵法は大怪我の元ってやつだろ!
Aが得意気にそう言うと、ウイングは笑顔で頷く。
キル) でも、オレは今知りたいんだよね。
それは、兄貴の強さの秘密にも繋がるから!
ウイ) … 君の兄さんもネンを使うわけか。
キル) あぁ。ねぇ、今教えてくれよ。どうせあんたが使わなくてもオレは必ず突き止める。
でも、オレだって半端に知るよりキチンと理解したい。あんたがちゃんと教えてくれればオレも下手に我流で覚えようとはしないよ。
キルアがウイングに詰め寄る。
そして、ゴンとAも無言でウイングに視線を送る。それを見てウイングは観念したのか、折れてくれた。
ウイ) … 分かりました。私の宿へ行きましょうか。
A) よっしゃ!!
_
ウイ) ネンとは、心を燃やす「燃」のこと。即ち、意志の強さ!
四大行とは意志を強くする過程の修行。
「点」で心を1つに集中し自己を見つめ目標を定める。
「舌」でその想いを言葉にする。
「錬」でその意志を高め、
「発」でそれを行動に移す。
キルア君はズシの"負けない"という錬に気圧されたのです。
キルアは不満げな顔をしている。
ウイ) 実際にやってみせましょう。
…キルア君、これから君を殺したいと思います。いいですか?
ウイングは笑顔のままそう問掛ける。
3人は面食らう。
A) っ、ダメだ!
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あくあ(プロフ) - 楽しかったです!更新待ってます。 (2020年1月7日 16時) (レス) id: dc9ee0df32 (このIDを非表示/違反報告)
あくあ(プロフ) - カ、カッケエ.....! 更新頑張ってクレメンス。 (2020年1月6日 18時) (レス) id: dc9ee0df32 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - あくあさん» あくあさん、4章に続いてコメントありがとうございます!!できる限り頑張ります! (2020年1月4日 13時) (レス) id: 6110f6241d (このIDを非表示/違反報告)
あくあ(プロフ) - シロさん!更新頑張ってください! (2020年1月4日 12時) (レス) id: dc9ee0df32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シロ | 作成日時:2019年12月31日 12時