...誰だ、お前。 ページ28
A) そんなに有名な奴らだったのか！
Aは一瞬驚いたが、確かに皆超人じみていたなぁと納得した。
クロ) …長男とは、話したのか？
それまで何か考え込むように口を閉じていたクロロがそう問いかけた。
A) ？
あぁ。イルミだろ？そりゃ、一緒に生活していれば嫌でも話すことになるぞ。
クロ) そうか。。
A) ん？それがどうかしたのか？
クロ) …いや、何でもない。
Aはそんなクロロを不思議そうに眺めたが直ぐにいつもの調子で、
A) 本！本読もうぜ！
クロロはそんなAの様子を懐かしく思い、Aを笑顔を含んだ表情で大切そうに見つめた。
クロ) (本当に、帰ってきてくれて良かった。)
心から、そう思った。
＿＿＿＿
？) へぇ♡あんな顔初めて見たなぁ♢
そんなAとクロロの様子を息を潜めて、興味深そうに観察している男がいた。
？) (その子は貴方にとって一体なんなんだい？団長♤)
また、いつの間にか厄介な人間に目をつけられてしまったことをAはまだ、知らない。
＿＿＿
クロ) あぁ。もう暗くなってきたな。すまないな、A。仕事があるから、名残惜しいが今日はこれで。
A) おお！全くご苦労さまだな。じゃあ、また今度！
そう言ってAはクロロを森の入口兼出口まで見送った。
A) (そういや、クロロは一体何の仕事をしているんだ？聞いたこと無かったな。
…ま、あんなに本を持ってるんだし結構儲かる仕事なんだな！)
そんなことを思いながらAは森に戻ろうとした。
ﾋｭｯ
ﾄｽｯ
A) ？！！？
Aの背後からトランプが飛んできて、木に突き刺さった。
Aは避けられたが、ただのトランプが木の幹に刺さっている状況にとても驚いていた。
A) (これ、ただのトランプだよな…？)
って、誰だ？！
一瞬意外な武器に気を取られたAだったが直ぐに本来の調子を取り戻し、犯人を探す。
そこに、物陰から一人の男が現れた。
？) や♡君、強いんだねぇ♢
男は本当に愉しそうな笑顔でAに話しかける。一見優しそうに見える話し方だが、所々に怪しさが見え隠れしていてとても信用できそうにない男だった。
そして何より、男の服装はまるでピエロのような奇妙な格好をしていた。
A) …誰だ、お前。
Aは明らかに警戒モードに入っていた。
その様子に男は増々興奮していた。
Aの背中に悪寒が走る。
？) ボクの名前はヒソカ♡
君に興味が湧いちゃった♧
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作者名：シロ | 作成日時：2019年11月3日 22時
