キルアの家で作戦を手伝ってきたんだ！ ページ47
＿
店員) まいどありー
キル) はぁぁぁぁ。。
A) ？
どうした？そんなでかいため息なんかついて。
キル) いや、お前のせい…あー、もういいわ！
これで借りは返したかんな！
A) ん？あ、おお。
Aはキルアの勢いに押され戸惑いながらも返事をした。
キル) そんで？お前、これからどーすんの？
A) えっと、ちょうど明明後日がハンター試験だもんな？
だから、会場に向かい始める。
どうやら、何日かかかる道のりらしくてな！
キル) え、そーなのかよ？！
…てか、一緒に行かねぇの？
A) 悪い、先客がいてな！
キル) ちぇー。。ったく、仕方ねぇ、一人で行ってみっか。
A) また、会場で会おうな！
キル) ん。気をつけろよー、方向音痴。
A) うるせぇ！
そう言って笑い合いながら2人の少年は手を振り、別れた。
＿＿＿＿
A) よし、じゃあ早速あの森に…とその前にクロロにもっかい挨拶してからにするか！
Aは家に向かった。
＿＿＿
ｶﾞﾁｬ
A) ただいま！
クロ) お、早かったな。おかえり。
クロロは朝別れた時と同じ体制で読書をしていた。
A) …もしかして、朝からずっと本読んでるのか？飯は？
クロ) …ん、あぁ。もうそんな時間か？
クロロは時計を見た。
クロ) 時間が経つのは早いな。もう夜か。
A) 何感心してる？！その様子じゃ、また昼飯も食ってないんだろ！
Aはクロロをまるで親のように叱った。
実は、クロロは1度読書に没頭すると他の誰かが教えない限りずっとのめり込んでしまう性格なのだ。
クロ) ハハ、悪い悪い。
クロロはそう言ってAに申し訳なさそうに立ち上がった。
A) …全く…。。夕飯、早く食べるぞ！
Aは帰り道の途中で予めこの状況を予想して食べ物を二人分買ってきていた。
この"買う"という作業も始めは全く慣れず戸惑っていたAだったが、クロロに教えてもらいようやく慣れてきていた。
クロ) お、助かる。ありがとうA。
2人でテーブルにつく。
クロ) それで？今日はどこに行ってたんだ？
クロロは食べ物を口に運びながら優しく問いかけた。
A) キルアの家…ほら、ゾルディック家の期待の三男のとこ！
それを聞いて、クロロの手が止まる。
クロ) …それはつまり、ゾルディック家か？
A) そうだ！そこでキルアの家出作戦を手伝ってきたんだ！
Aは誇らしそうに告げた。
クロ) 家出、か。
ｸｽﾘ
クロロは僅かに笑を零した。
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作者名：シロ | 作成日時：2019年11月3日 22時
